テーマ:暮らしを楽しむ(383607)
カテゴリ:私のお気に入り
人の暮らしと共存するアート。 必見です。 こちらで仲良くなったYさん。 以前の日記でも紹介しましたが、 驚くほどの家庭菜園のプロ、 アメリカで生まれ育った2人のお子さんは 完璧なまでの日本語を習得し、 家にはTVを置かず(正確には寝室にあるけど*苦笑)、 ネットもほとんどしない、Yさん。 近所に住む彼女の自宅へ 初めてお邪魔した時の、 感動をここでもぜひ分かち合いたいと思い、 紹介させて頂きます。 インテリアは人それぞれ好みがあると 思いますが、私の好みにドンピシャでした。 圧巻です。 家の中のあちこちに見られる ”石”のアート。 ご主人、C氏の手によるもの。 C氏は大学で講師をしています。 おそらく”石”に対する思い入れが 相当強いと思われます。 ”石”フェチかもしれません?(笑) マントルピースの上に置かれたオブジェ。 古い聖書の上に小石を置き、ラッカーか何かで 塗り固めたもの。 ぶれてしまった残念な写真もありますが、 この独特の雰囲気が伝われば・・・と思い。 こちらは、C氏の大学の恩師の アメリカ人(!!)の描いた書物。 Yさんと「漢字の”人”かな~?それともひらかなの”ん”かな?!] としばし頭を悩ます・・・ 至るところに石のオブジェがさりげなく 飾られています。 ・・・Yさん、これ引越しの時 大変じゃないですか~?!と下手な心配などしたりして(爆)。 そして・・・・ ガレージだった場所を、 C氏の書斎用にリモデルしたお部屋。 その入り口に来ました。 このお部屋、ものすごい興味深いものが いっぱいです。 初めて見たときは歓声をあげてしまいました・・・ では、行って見ましょう。 本棚に座っていた小さなブッタ。 スツールに飾られた砂利状の石。 右上の写真のトタンは、 C氏が日本に住んでいた時に見つけて持ってきたものらしいです。 こうして見ると、一般人にとっては ガラクタとも言えるようなピースが、 彼の視点からすると立派なアートになるのです。 これは道端に捨てられていた熊手(・・でイイのかしら?)を 拾って来て、石を塗り固めたオブジェ。 ものすごい存在感でした(笑)。 これはもともとはC氏のTシャツだったもの。 かなりボロボロだったので Yさんが処分するよう申し出たら、 ”思い入れの深いTシャツ”という事で、処分せず C氏がコンクリート柱にTシャツの絵柄の部分を貼り付け、 見事なまでのアートな一品にしてしまった、という経路が・・・ これが元はTシャツだったなんて、誰が想像するでしょう?! 大学の講師らしく、たくさんの本があちこちに。。。 置かれているものをザッと見ても、 難解過ぎてチンプンカンプン・・・(苦笑)。 そして、次は私がかなり気に入ったオブジェです。 このボートの形をしたもの、一体何で出来ていると思いますか? なんと、なんとですね・・・・ 前庭にある、椰子の木から落ちた 枯れた抜け殻(・・と言うのかな?!)を拾って 創ったものなんです。 またしても視点の角度の違いがここに出ています。 地面に落ちてる枯れた抜け殻なんて、 普通は粗大ゴミに出してしまうのがせいぜい・・・ それをこんなにも立派なアートにしてしまうんですから。。 盛られた小石の一つ一つには、ポエムのような? 文字が書かれたのを貼り付けています。 その作業だけでも気の遠くなるような・・・(苦笑)。 あまりにも感激して眺めていたせいか、 C氏が”小さいので良かったら、今度作ってあげるよ”と 言ってくれました! ・・・う、う、嬉しいぃ~~(感激) こちらは友人のアメリカ人女性の描いた書物だそうです。 これは「園」という漢字を表現したそうですが、 そのように見えますか? ・・・奥が深いですよ、奥さん(笑)。 光が反射して、これまた残念な写真になってしまいましたが、 これはC氏が日本にいた頃、とりこになったらしい仏像の写真。 C氏が自分で撮影した作品です。 五百羅漢に惚れ込んだらしく、 現地でたくさんの写真を撮り貯めたようです。 拝見させてもらいましたが、 これまた彼の視点が新鮮で、思いもしないような 光景を収めていて、すごく良い勉強になりました。 ご自身のウェブサイトでも五百羅漢の写真を たくさん紹介しています。 さて、この「FACT」という看板。 これは捨てられてあったモノを近所から見つけて、 自転車に乗せて家まで持ち帰った・・・と笑って教えてくれました。 そして隣の、青い文字の長い看板も 近所の教会で捨ててあったものを持ってきたそう。 こんなアートな粗大ゴミ(?)、 探そうと思っても、そうそう出会うものではありませんよね? たまたま自分は幸運にもこんなイイ物に出会う確立が 高いようで・・・と話していましたが、 仮に道端でこういうの、私が見てもきっとそのまま 通り過ごしてしまいそう。。。 やはり彼の琴線に触れたんでしょう(笑)。 アートな目を持っている人は違います、 こんな風に素敵に変身させてしまうんですから。 こちらは場所変わって、裏庭。 我が家の”ジャングル”の裏庭とは違う意味で(苦笑)、 見て回ると興味深いモノがあちこちにあります。 そしてYさんの見事なまでの菜園も この一角にあります。 そして最後に・・・・ これには相当驚きました。 鳥肌が立ちました。 これ、なんだと思います? ・・・そう、そうなんです。 あの、「踏み絵」ですよ、奥さん(笑)! 300年以上も前の、日本の踏み絵を ここアメリカはフロリダで実際に目にする事が 出来るとは思ってもみませんでした。 九州地方で手に入れたらしいですが、 よ~く見ると、過去にたくさんの人々が 踏み付けた事によって、彫刻の盛り上がった部分が 擦れているのが分ります。 ネットでちょっと調べたら 踏み絵が廃止されると、そのまま廃棄されたり 再利用されたりしたため現存するものは少なく、 摩耗でのっぺらぼうになって現存しているものも多い、との事。 それを思うと、この踏み絵はかなり保存状態が 良いものだと言うのが分ると思います。 こんな貴重なものを普通のお宅で見ることが出来る・・・ そんな驚きを改めて感じながら、かなり感動しました。 今回、C氏が実際に家の中のオブジェに関して いろいろお話をしてくれたお陰で、 さ~っと見て回るだけでは、 分り得ないエピソードを聞く事が出来て、 ますます感嘆とした思いでした。 ふと思ったのが、 ”入場料払わなくちゃいけないのでは?!” という事でした(笑)。 そんな訳で、私は密かに”ちいさな美術館”と呼んでいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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