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2010年12月18日
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カテゴリ:惚れ薬
ハゼ紅葉.jpgハゼ実.jpg

樋津家の財政は領地で穫れる米の売買で成り立っていました。
しかし米は天候に左右される作物です。
天災によって不作となるなど年ごとの出来も違って来、必ず
しも安定した収入になるとは限りません。

樋津家の領地の内、西国にある雁戸村にはハゼの木が数多く
生えています。
秋になれば美しく紅葉するハゼの木ですが、その果実はアク
抜きすれば食べられるのです。

ある時若かりし孫左衛門は飢饉に備えて植えられていたハゼ
の木に、他の使い道があることを偶然に知りました。

ハゼの実から穫れる蝋(ロウ)でロウソクが出来る・・・

当時、照明に使われていたのは行灯(アンドン)です。
その行灯に使うのが菜種油ですが、庶民には最も安価な魚油
が重宝されていました。
照明の中でもひときわ明るいロウソクはとても高価なもので
その原料も、当然大きな金額になります。

幼い頃に訪れた雁戸村の美しく紅葉したハゼの木を思い浮か
べた孫左衛門は、これを試さない手はない、とひそかに決意
するのです。

ハゼの実の種子は飴色をしている為に狐の小判とも呼ばれて
いるのですが、その思いつきが成功すれば

『雁戸村の狐の小判が樋津家の小判に化けるやもしれぬ』

まだ家督を継ぐ前の若き孫左衛門は大いに発奮しました。


   ・・・・・・・惚れ薬(六十二)四日め


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最終更新日  2010年12月18日 08時16分27秒
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