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2010年12月20日
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カテゴリ:惚れ薬
  廊下.jpg

蝋作りを始めて十年もたった頃、儂は思うた。
悠長なことをしていては埒(ラチ)があかぬ、とな。

雁戸村に出向いておる家中の者や、蝋作りをやっておる村の
者達にも金を払わねばならぬ。
当たり前の事じゃ、奴らも食わねばならぬからのぅ。

ナニ、樋津の蔵には書画骨董がたんとあった。
それを片端から売り飛ばしたのよ。

あとは偽物を代わりに置いておけば良いからのう。
それでずっとしのいでいたわけだが、その頃にはもう、蔵の
中の半分近くが偽物になっておった。

ま、そのような事ばかりしていても先細りになるだけじゃ。
いづれすっからかんになってしまう。

それで、こうなれば白蝋にする晒(サラシ)法の技術を盗む
か、買うかするしかない・・・
黒い蝋では話しにならんからのう。

盗むには知略も時間も要る上に命の危険もつきまとう・・・
ひるがえって、買うのならば要るのは金のみ。
で、売り手を探したということじゃ。


   ・・・・・・・惚れ薬(六十四)四日め


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最終更新日  2010年12月21日 05時57分49秒
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