みやっちの競馬人生日記

2009/11/27(金)18:49

ジャパンC 展望 スクリーンヒーロー

競馬予想G1(86)

ジャパンC(G1・東京芝2400)の予想を引き続き。 たぶんオウケンブルースリが1番人気だと思うが、全馬からビッシリとマークされるほどの存在かといえば、そこまで警戒はされないとは思う。 数えてみたら、G1馬が13頭くらい出てきそうだから、各ジョッキーによって狙いを定める馬が異なってくるんじゃないだろうか? 天皇賞・秋(G1・東京芝2000)でのウオッカ エリザベス女王杯(G1・京都芝2200)でのブエナビスタ マイルCS(G1・京都芝1600)でのカンパニー これらのような極端なマークを受けることは、オウケンブルースリの場合はないんじゃないの? てゆーか、このレースでそういう立場になりそうな馬はいない気がする。 まあ自然に流れる競馬とでもいうのか・・・。 ただ、そんな中で他馬がおそらく照準を定めやすいんじゃないかと思われる馬が1頭いるので、今回はそれを。 スクリーンヒーロー なぜ照準を定められやすいのかといえば、ひとえに前年のジャパンCを勝ってるからだ まともなら馬なりで自然に好位だろうか? 強いのか弱いのかよく分からないリーチザクラウンがハナ 6ヶ月の休み明けでイマイチ絶対視できないロジユニヴァースが3番手 これらが仮に前にいようとも、まずはスクリーンヒーローをマークしてレースは展開されるんじゃないだろうか? スクリーンヒーローにとっては迷惑な話だよな、1番人気でもないのにマークを受けるなんて 去年は後方に1番人気のディープスカイがいたから、9番人気のスクリーンヒーローはジョッキーからしてみればまったくノーマークだったはずなんだよね。 そういう“漁夫の利”もあったのはあった。 まあなんでそう断定するかといえば、実はこのときの我が本命がスクリーンヒーローだったからだ。 僕にしては珍しく馬券が当たってしまった。 単勝、馬単、3連単と全てスクリーンヒーローと心中してるため、正直、スクリーンヒーローに関しての分析にはうるさいんですよ(笑) で、そもそもなんで去年のJCでスクリーンヒーローを本命にしたかというと、上記の展開どおりイメージできたことが大きい。 で、実際のレースでも思い描いたとおりに事が運ばれてしまったと。 今考えても珍しいぜ・・・。 こんなに思い通りの展開になるなんて でも今年はどうだろうか? 去年のような思い通りの展開に果たしてなるだろうか? 現時点の僕の考えでは、“ノー”だ。 なぜかといえば、先に挙げたように、今年は「マークされる立場に変わる」から・・・ まあこれがふつうならどうってことない程度のマークで事なきを得るんだろうが、僕のスクリーンヒーロー像が正しければ、コレはちょっとやばい。 なので、当時のJC時に僕が描いていた、そして今描いているスクリーンヒーロー像を少々書いてみようと思う。 ただ、前もっていっておくと、コレはあくまでも個人的な見解なので、間違っていてもいっさい責任はもちません まず、ニュース記事や陣営のコメントを聞いてると、「距離不足の天皇賞・秋(2000)で北村宏騎手がうまくのってくれた」とあるが・・・。 コレには心の中で大いに反論したい。 むしろ、僕個人は「2000のほうが向いていた」とさえ推測している。 その最大の理由はコレだ。 スクリーンヒーローは“スタミナ”が絶対的に足りないんじゃないか ・・・そう感じているのだ。 少なくとも、ヒシミラクルのような「バテバテ勝負に強いタイプ」ではないと確信している。 逆にいえば「Sペースのヨーイドンに強いタイプ」とでもいうのか・・・。 スタミナが足りない馬がなんで去年のアルゼンチン共和国杯(G2・東京芝2500)を勝ってるんだ? こういう疑問が当初はあった。 ただ、人気のジャガーメイルが後方にいたから前へのマークがあまくなり、直線では瞬発力勝負になったんだよね。 つまり、2500のわりにはそこまで持久戦にならなかったんじゃないかと。 まあそれでも2500を走るスタミナはいるわけだが・・・。 それを考慮して、さらに僕の見解を言うとこうだ。 スクリーンヒーローは、スタミナはなくとも「燃費のいい馬」なんじゃないだろうか つまり、スタミナの絶対値は少ないのだが、それをムダに消耗しないとでもいうのか・・・。 効率がいい。 そう考えている。 僕はサッカー好きなので、岡田ジャパンで例えてみることにしよう 日本サッカー協会の方針もあって、今の日本代表は「スタミナがない選手はどんなに技術があっても選ばない」というくらい「スタミナの絶対値」に基準を定めてメンバーを選出している。 しかし、9月のオランダ戦でもそうだが、前半はスタミナを活かしていい戦いをしてたにもかかわらず、後半はスタミナがきれてボロボロになり、あっさり3-0で敗れてしまった。 そして試合後のオランダ選手のコメントがこうだ。 「あの戦い方では後半もたないのがみんな分かってたから、日本選手のスタミナがきれるのを待ってたよ」 オランダ選手にはよまれていたようだ。 でもここで1つの疑問が。 オランダ以上に、日本は「スタミナだけにこだわって選手選考」をしてるにもかかわらず、なぜ日本の選手が先にバテバテになり、オランダ選手のほうが余力が残ってるのだろうか? この答えをシンプルにいえば、こうだと思う。 日本代表は相手ボールを積極的に奪いにいくため、90分ずっと全力で11人全員が動きまわるから たとえそれがムダな動きであろうとも・・・。 協会の方針だからね。 でもオランダにはそんな方針はないわけで、むしろ“技術”や“知性”を中心に選手を選んでるため、そのあたりの効率がいいのは当然だ。 VVVフェンロの本田圭佑はスタミナタイプではないので、岡田ジャパンでは邪険に扱われてるのはサッカーファンならみな周知の事実。 ただ、VVVのハイ・ベルデン会長がこう怒ってるのが面白い。 「圭佑にはドイツ人のようなメンタリティー、つまり“勝者の精神”があるんだ」 「日本はもっと賢いサッカーをしないと・・・。オランダは小さい国だが賢くサッカーをしている」 まあ何が言いたいかというと、“メンタル”を強調してるんだと思うんだよね、ハイ・ベルデン会長は。 要はただスタミナのある選手だけを集めて走らせてたってバテバテになるだけなんだから、もっと“効率”を意識しなさい・・・と。 僕もそう思う。 まあサッカーの話はそれはそれとして、スクリーンヒーローに話を戻そう。 スクリーンヒーローは、今のサッカーの話でいえば「岡田ジャパンではない」と僕は考えている。 むしろ“オランダ代表”。 スタミナも最低限あることはあるが、それ以上に、効率よく闘える“賢さ”や、勝負どころでの“メンタリティー”こそが武器 こっちに近いんじゃないかと・・・。 具体的にいえば、スクリーンヒーローは「気性が万能タイプ」で、身体的には「1600~2000くらいの馬」なんじゃないかとさえ個人的には推測している。 「気性が万能」という意味は、1600のような短距離にも、3000のような長距離にも対応できる“賢さ”を備えているという意味。 ステイヤーというと「反応が悪い」イメージがあるので、むしろ「反応がいい」スクリーンヒーローにはイメージが違う。 だから“万能”という言葉を使ってみた。 スクリーンヒーローの血統はどうだろう? 父グラスワンダー×母ランニングヒロイン(父サンデーサイレンス)×祖母ダイナアクトレス(父ノーザンテースト) 父グラスワンダーはそんなに遺伝力の強いタイプじゃないので、おそらく母系が出てるんじゃないだろうか? ちなみにダイナアクトレスからはプライムステージ(1200タイプ)がおり、またそこからアブソリュート(1600タイプ)が出てることから、ダイナアクトレスは遺伝力が強いタイプだと推測できる。 で、そのダイナアクトレスは、JCで3着と好走するほどの能力の持ち主ではあるが、その本質は“マイラー”だ そう考えると、スクリーンヒーローの「Sペースでのヨーイドン」向きの“瞬発力”にもうなづける。 そして逆にいえば、いい脚が長く続かない・・・と だから冒頭で言ったのだ。 「距離不足なのに北村宏騎手がうまく乗ってくれた」の陣営のコメントに反論したい・・・と。 だってゴリ押ししてまで2番手につけて、しかもマツリダゴッホよりも前につけて、わざわざ少ないスタミナを消費させるだけでなく、武器である瞬発力を活かさない騎乗をしてたと思うから・・・。 北村騎手はあたりのやわらかいイメージがあるので、個人的には陣営が余計な指示でもしたんじゃないかと推測しているが・・・。 そういう意味で、今回デムーロになるのは大プラスだぜ 彼なら臨機応変に“8番手”にも控えられるからね。 で、ここまで長々とスクリーンヒーロー像を描いてきたが、先にも書いたように、今回は多少なりともマークされる。 マークされるということは、早めに仕掛けることをやむなくされ、その結果「いい脚を長く使う展開」にもっていかれるということだ。 コレが去年と比較するとマイナス・・・。 それでも、極端なHペースやら早仕掛けじゃなければ大崩れはないと思うが・・・。 まあ去年は展開が向いたからと言っても、ウオッカやマツリダゴッホだってそれ以上に展開は向いていたのだ。 そのウオッカやマツリダゴッホを並ぶ間もなく交わしてるんだから、総合的に能力があるのは間違いないよな、スクリーンヒーロー なのでポイントは展開だけだ。 マークされることそのものが問題なんじゃなくて、その影響の中で、自身の得意な「Sペースのヨーイドン」にもっていけるかどうかがポイント。 まあ現時点では「消す」ことはないが、軸として据えるのもやや不安もあるという感じだろうか? 直前まで悩もう、スクリーンヒーロー。 最後にもう1度。 責任はもちませんので・・・お願いしますよ(笑)

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