17年度の概算要求(案)にもでていた対人狙撃銃ですが、これはライセンス生産ではなく輸入となるようで、米陸軍が使用している
M24とのことです。海兵隊のM40A1と同じでレミントンM700ベースなんですが、M40A1はちょっと高すぎるので、価格を抑えたM24になった様な気がします。しかし、それでも157丁分、2億6千万円というかなりの価格です。1丁あたりだと
165万6千円くらいになります。スコープその他付属品込みの値段で、しかもあくまで概算要求(案)の段階ですので、一概にぼったくりとは言えませんが…。
ファーイーストガンセールスの築地さんによると、同等品を1/4の価格でも納入できるそうです。この方は、衰退産業である銃砲業界に7年前に新規参入し、通信販売で大成功しています。なぜ新規参入したこの店が業界紙から広告掲載を拒否されたり、誹謗中傷されたりするくらい成功したかというと、簡単なことなんですが価格破壊をしちゃったんです。10年位前までは、ペラッチのMX8は1,900,000円で売られていたそうなんですが、現在、築地さんの店では同じ銃を645,000円で販売しています。(2003/6/15現在)だいたい1/3くらいの値段をつけて売り出したのですから、そりゃ同業他社は嫌がるわけですね。
アメリカでガンスミスの修行をして、いろいろコネもある築地さんが、こう言うのだから実際に安く仕入れることもできるのでしょうが、軍用品ってやつはとにかく高い。工具袋(袋だけ)が10万円とかP3Cの調理器具(?)がウン十万とかとにかくとんでもない値段がついていたりします。軍用規格ですから、汎用品に比べて高いのはしょうがない部分があるのですが、今回の対人狙撃銃は完全に輸入ってことになるので、米軍の納入価格と比べて大きな差がなければ問題ないと思います。
戦鳥の某氏によると、米軍納入価格$3,500くらいで、開発費込みだと$5,000ということらしいので、付属品込みの価格と考えると、高いことは事実ですが
米軍にしては良心的という気がします。