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2004/10/24
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テーマ:ニュース(99433)
カテゴリ:カテゴリ未分類

次期防で多目的戦闘機選定へ、F2調達中止で前倒し

防衛庁は19日、次期中期防衛力整備計画(2005―2009年度)の期間中に、敵の戦闘機を迎え撃つ迎撃戦闘機と、爆撃用の支援戦闘機の能力を併せ持つ多目的の新型戦闘機の選定に着手する方針を固めた。
 防衛庁は当初、次期防期間中に新型戦闘機選定を検討する予定はなかった。しかし、130機保有する予定だった主力支援戦闘機F2の調達を100機程度で中止すると決めたことで、今後、戦闘機全体の能力や機数が不足することが予想されるため、老朽化が進んでいるF4戦闘機の後継機として、前倒して多目的戦闘機を導入することにした。

 導入する多目的戦闘機の候補には、米国、英国、イタリア、オランダなど11か国が共同開発しているF35(ジョイント・ストライク・ファイター)、対地攻撃能力を備えたF15ストライクイーグルなどが想定される。

 現在、航空自衛隊の戦闘機は、迎撃戦闘機と地上や海上の目標を攻撃する支援戦闘機に分かれている。防衛庁はこの区別をなくして多目的戦闘機を増やし、部隊効率化を図る方針を打ち出している。空自は、今年3月末時点で、迎撃戦闘機としてF15を203機、F4を92機、支援戦闘機としてF2を49機、F1を23機保有している。


ネタの鮮度が落ちているニュースですが、多目的戦闘機選定において、どのような機種が採用されそうなのかな~ということで、ちょっと調べてみました。

[可能性がありそうな機体]  

F-35A

F-15E

F/A18E

F/A-22 


少し前なら、これにF-2(改)も加わっていたと思いますが、100機程度で生産打ち切りとなった以上、その可能性はほとんど無くなりました。ロシア機と欧州機も除外しておきました。空自に導入実績がなく、補修部品や整備体系の相違、米軍との相互運用性等の問題で米軍機が導入されることは、ほぼ確実ですから。ちなみに国産機は技術的(ジェットエンジン)・スケジュール的に不可能なので、論外です。

[F/A18E]

たぶんお値段が一番安いのがこの機体ですね。2001年の調達価格だと80億円弱…2003年での5年間他年度調達では、45億円くらいで米軍に納入されています。コレをライセンス生産すると、だいたい100億円強くらいですかね。少なくとも150億円まではいかないでしょう。F-2と、どっこいな価格になってしまうかもしれません。しかし、いくら安くてもコレの採用は微妙。もともと艦載機なので、無駄が多いですし、空自は海軍機の導入実績がありません(F-4Eは空軍機)。性能的にもF/A18Cに比較して機動力がもっさりだし、基本設計のバランスの悪さも指摘されてますね。でもお手頃感はあるし…まさに微妙です。


[F-35A]

この機体も値段は安めになると思います。しかし、米空軍で初期作戦能力を獲得するのが2013年くらいだったはずで、これからもコストが上昇する可能性はあります。それから、F-4EJ改の配備数が定数を割るのが2013年前後ということと、F-35のプログラムに不参加なので、F-35Aでは間に合わないという意見もありますが、そこらへんはよく分からないですね。オーストラリアやスペインも不参加国ですが、有力な購入予定国ですし、必ずしも日本がF-4EJ改の退役までにF-35Aを配備できないわけではないと思います。開発途上という不確定要素もありますが、性能的にも価格的にも妥当な選択肢でしょう。制空戦闘機としてはF-15以下って話も聞きますが、そこは既存のF-15と時期F-Xにお任せになります。


[F-15E]

この機体は上記のものよりも高価です。FS-Xのときに米国が提示した価格が当時で150億円という話でした。しかし韓国に納入されるF-15Kは40機で42億ドルなので、もう少し安くなるのかもしれません。性能的には現状で世界最高の戦闘爆撃機であると言えます。空自が現在装備しているF-15Jと整備等が共用できるのでコスト削減になるという話も聞きますが、機体構造の60%は再設計されていますし、電子機器も別物ですから、そういう意味でのメリットは小さいでしょうね。というわけなのでF-15Jのモンキーモデル(非MSIP機)を改造ってわけにもいかないようです。


[F/A-22]

これは高いです。世界で一番高価な戦闘機になります。2004年で調達数276機を386億ドル。1機あたり150億円。米軍納入価格でこれですからライセンス生産となると300億円くらいになっても驚きません。つーか、こんな値段になって買えるのか?という疑問もありますが、性能も間違いなく世界一です。問題点としては、価格以外にもいくつかあるのですが、米軍が高度技術の塊であるこの機体のライセンス生産を日本に許すのかどうか、それからF/A-22では対艦ミサイルASM2/3を搭載できません。まぁ、これは運用上の問題なので、どうとでもなるのかもしれませんが。



・・・・・・結局ですね、今回の多目的戦闘機は、FS(支援戦闘機)とFI(迎撃戦闘機)の区別を無くして効率化するということなので、具体的に求められる仕様等が不明であり、そのため選考すべき機体も絞りきれないという実にいい加減な結論になってしまいました。さらに今、防衛庁が財務省と折衝中の戦闘機の定数が282機(防衛庁案)ですので、これがそのまま通ったとしても、現状のF-15+F-2+α程度の数ですので、いったいどの程度の機数が導入されるのかすら不明という状況です。下手すると戦闘機の定数がF-15とF-2だけでいっぱいになって、F-4後継機はお流れ…ってことにもなりかねないと思うと、ちょっと怖いですね。やはり自衛隊最大の敵は財務省なのか。

防衛庁担当主計官片山さつきさんは、「任務は非常に重いが、改革の大きなチャンス。無駄遣いを許さない納税者の視点を大切にしたい」と言っているようですが、極東の某4カ国が軍事力増強に奔走しており、いくつもの国境紛争を抱える日本の国益という視点も大切にして欲しいものです。


-追加-

1997年くらいから読んでいる作家・大石英司のサイトの日記に関連する内容があったので引用してみます。

現状、このフランカー戦闘機と互角に戦えるのは、F-18E/Fスーパーホーネットだけです。この機体は時々、フランカーにそっくりのマニューバーを見せます。フランカーがパワーと大きな舵でやってのけることを、スーパーホーネットはパワーとコンピュータでやってのける。
----------------------
繰り返しますが、イーグル戦闘機ではフランカーに勝てない。フランカーに今勝てるのは、スーパーホーネットだけです。それを皮膚感覚で知っている日本人は、残念ながら10人といないかも知れない。


全体的には中国空軍の脅威に警鐘を鳴らすような文章なのですが、Farnboroughやパリのエアショーに毎年、取材に行っている大石英司氏だけに、なかなか興味深い内容です。特に気になるのがスーパーホーネットに関する評価で、現状でSu-27にドッグファイトで唯一勝てる機体であると、次期多目的戦闘機にも推しています。






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Last updated  2004/10/26 08:43:02 PM
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