ノスタルジー
政府が白熱電球の製造販売を自粛するようにメーカーや量販店に要請したなどというニュースが流れておりますが。。。白熱電球の温かかく、柔らかな光を、杓子定規な「省エネ」なる理屈で絶滅させるのはどうなんでしょう。。。特に住宅のトイレや洗面所、廊下なんかのように「節電」のため、使うときだけ点けて、数分で消してしまうような照明は、蛍光灯だと明るくなるのに時間がかかりすぎるし、LEDではコストも照度も演色もまだまだ白熱電球にはかないません。世の中には、どこもかしこも天井からのベースライトで、人が作業する空間も、くつろぐ空間も、通りすぎるだけの空間も、誰もいない空間も同じ照度を設定してる建物や、部屋の中より明るいマンションの共用廊下の照明が一晩中、点灯しっぱなしなんていう状況がごくごく普通に存在しています。優しく、柔らかい光で、居心地良い空間をつくり、そこに家族が集まって生活する風景を演出し、無駄な灯りを面倒なく、こまめに消せる位置に照明のスイッチを計画しよう・・・なんて設計はノスタルジーなんでしょうか? 「月見山の家」2010 この家はLEDだったりします(汗)