ファンダメンタリストを悩ますIFRS法導入
ファンダメンタル屋さんを自称する人は、すべからくIFRS法を勉強して下さい。恐らく、近い将来に日本でも導入されると思われます。IFRS導入後のファンダメンタル分析を、今まで通りにやっているとえらい目にあいます。資産は時価評価を徹底し、減価償却は定額法を適用、研究開発費の一部は資産に計上し製品化されてから回収。IFRSへの移行時のみでなく、移行後しばらく混乱する人が多いかもしれません。決算発表後に影響を知る、というのでも良いですが。長期投資家さんは無視しても構いませんが、決算報告書を見る際には注意しましょう。 IFRS法では特別収益・特別損失がなくなり、営業利益が経常利益となります。その為、報告書上で経常利益がなくなります。経常利益、という概念自体がなくなるのですね。僕は経常利益を重要視していましたので、これから経常利益がなくなるというのは寂しいです。営業利益と経常利益に分かれていた方が分かりやすいと思うんですが…。さて、ご存知の通り、日本企業は資産ガッポリ保有しています。株式や地価の変動が業績に与える影響は、諸外国に比べて大きくなるでしょうね…。