下方修正との上手い付き合い方
一つの視点から見える範囲は、僕達が考えている以上に限られたものです。多くの視点で考えているつもりになっても、それは全体からすればごく一部に過ぎません。しかし、そうであるからといって、多くの視点で考えなくて良いという事ではありません。僕たちは、少しでも多くの視点で考える必要があります。そうすることで、想定外の状況に戸惑うリスクを減らせるためです。究極的には、将来的に起こる可能性がゼロではない全ての事が起こりうるのです。この認識を持っていないバリュー投資家は多いです。僕たち割安株投資家は、彼らのように下方修正で狼狽する事のないようにしたいものです。下方修正で売却するのは間違いではありません。しかし、自分が下方修正を想定していなかったのかどうかや、下方修正で状況がどのように変化したのかを把握した上で売却するべきです。繰り返しになりますが、下方修正で売却するのは間違いではありません。ここは強調しておきたいところです。下方修正で売却するのは、少なくても下方修正で買い進むのと同じくらいには正しいです。しかし、そうであるからこそ、下方修正で売却する理由は明確にしておくべきです。そうしなければ、何れまた同じ狼狽を繰り返すことになりますからね。