供給停止
日経平均が初めてザラ場で一時6万円を超えた、とニュースをやっていた。ただし、ソフトバンクグループなどの一部のハイテク関連企業の株価が年初来高値を更新しているものの、全体としては株価が冴えない。年初来で日経平均はプラス17.48%に対して、TOPIXは9.02%。年初来安値を更新している銘柄も散見される。恐らく、個人投資家は今年のパフォーマンスが日経平均などの指数よりも低い人が大半だろう。イラン空爆以降、日本株式市場は振り回されっぱなしで、狼狽売りしている投資家も多いと思われる。戦争で急落した株価は反転、今月は急上昇を続けた。狼狽売りした株価よりも高い値段で買い戻した投資家は多い。僕もその一人だ。しかし、日本の実体経済に与える影響は、とんでもなく深刻だ。原油やナフサ関連の部材価格の大幅上昇だけでなく、全体的に物流コストの上昇が加わる。断熱材や塗料、洗浄剤などの建築部材では既に供給停止が散見され、関連会社はかなり危機感を抱いているというニュースがどんどん出てきている。建築費の高騰、大手などの買い占め、中小企業の資金繰り悪化。塩化ビニルの配管(塩ビ配管)、接着剤、ついには中東生産の大きい硫黄や、それに伴い硫酸までもが、価格高騰。ただし、価格高騰だけで済まない。いずれは供給不足になることが目に見えている。硫酸は、半導体製造で洗浄や剥離などに大量に使用する超重要な材料。東日本大震災で供給不足に陥りかけたが、日本国内供給ライン(関連の化学・素材産業やサプライチェーン)の早期復旧により、奇跡的に供給が途絶えることが無かった。この時に早期復旧していなかった場合、かなり事態は深刻になった。今回は、価格の大幅上昇と、供給量の減少が避けられない。来月以降徐々に影響が明るみになるはず。ここ数年で半導体工場がかなり多くなってきた日本だが、かなりの影響が出る。もちろん半導体産業だけではない。金属産業など、全体にも波及する。不景気の物価上昇、コストプッシュインフレが続いていたが、今後は供給不足によって生産ができない事態になりかねない。早期解決しない場合、スタグフレーションに突入するだろう。スタグフレーションに突入すると、株価は大きく下がるだろう。セクター間の下落差が大きくなる。今までのように何も考えずに放置する投資家は、かなりの損失を被る可能性がある。業績悪化が数字に出るかなり前に株価が大きく下落する可能性が高い。もう株は大半を売却して金ETFだけに注力しようか、とも思わないでもない。・2026年4月28日追記、このページの要約漫画をAIに描かせてみました。