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国家単位の経常収支がバランスする水準を維持しながら、世界貿易全体を押し上げていく「国際主義」がケインズの主張だ。特定の国が経常赤字を受け入れているような状態は長くは続かないし、市場の気まぐれに実体経済が振り回される状態に、人間は耐えることが出来ない。市場経済がもたらす不安定さを、国家が押さえ込もうとしなければならない。このような結末への帰結は、行き過ぎた自由化の必然的結末になる。 資本主義の本質は借金経済であり、借金は金融工学の発展で様々な手法が生み出されてきた。資本主義は不安定化し、将来への期待が高まる時には無理な借り入れを防ぐ事が困難になる。結果バブルが生まれ、弾ける。 グローバル化社会は長続きしないのかもしれない。特定の国が慢性的に黒字であったり、赤字であったりするのは経済的植民地化の第一歩である。基軸通貨の発行権を持つ国であれば慢性的な経常赤字もかなりの水準まで耐えられるが、それ以外の国では慢性的な経常赤字は耐えられないだろう。景気悪化時の急激な通貨暴落により国内経済が混乱し、少なくともある程度の期間、自国のみの力では回復不能に陥る。その際に経済的植民地化が行われる。流入する資本が金融を抑えれば、経済的植民地化はほぼ達成していると見て間違いないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.03 15:01:30
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