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バリュー投資に騙されるな!

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2019.11.03
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カテゴリ:カテゴリ未分類
オススメ経済本第8位

「経済学とは何だろうか」 青木泰樹著



著者の青木泰樹さんは、分かり易い口調で経済を説明してくれる京都大学の特任教授さんです。詳細把握していませんが、会社役員も兼任されているようです。経済評論家と紹介されていることもあります。僕がこの方を知ったときは短期大学の教授でしたが、当時、ここまで知識の深い人が短大の教授をしているのが意外でとても驚いた記憶があります。分かり易いので、ネットで青木泰樹さんの関連動画をぜひ見て下さい。渡邉哲也さんもそうですが、青木泰樹さんはゆっくりと丁寧に、とっても分かり易く説明してくれます。経済知識がない人にも良く分かるように、とても分かり易くかみ砕いて説明してくれます。

今回紹介する本は大学の教材にしてもいい位の本格的な経済本ですが、著者が説明上手なため、本格的な割に分かり易いです。経済学の歴史や、動態的貨幣理論や反ケインズ主義(の学問的帰結)などの個別テーマや、理論的発展は経済学の深化をもたらしたか、など興味深い内容が盛りだくさん。株式投資家がみんな大好きな「行動経済学」も書かれています。

ただ、正直に言うと、他に紹介するオススメ経済本より難しいです。僕は読んでいて意味の分かり難い部分も多かったです。分かり難い部分はネットで検索して意味を調べながら読んでました。それでも、オススメ経済本8位にランクインです。僕は難しいことを簡単に表現することが大切だと思っているので、難解な本を高評価するのは珍しいです。

ちなみに、僕の嫁さんは経済の専門知識がほとんどないのに、この本を読んで「内容は難しいけど文章が読み易いからある程度は理解できる」と言っていました。それ位優れた本です。
(まぁ、僕の嫁さんは僕よりずっと頭が良いですが)
著者はおっとりした口調でキツイ内容を話すのですが、この本の中にも「静態理論を経済学の全体像と考える研究者や経済人にとって、経済学は現実社会を分析する学問ではない」など、随所に過激なことが書かれています。
既存の経済学を「黒板経済学」と揶揄したりしてます。まぁ、揶揄している本人が大学の教授さんなんですけどね。

また加えて、企業への信用供与、生産量の増加など、いわゆる「投資の能力効果」についても分かり易く書かれています。投資に関するシュンペーター効果(※)など、知らない人はこの本を読んでみると造詣が広がること間違いないです。
※生産性の向上を意図しない投資はあり得ない(=生産性の向上が予想されなければ投資は実行されない)、とする企業側の経営姿勢・経営論理

ちょくちょく方程式が出てきますが、簡単な内容なので構えなくて良いです。文章で説明してくれているので、全部飛ばし読みでも問題ありません。唯一、貨幣乗数の方程式の部分は何度も読み直すなどして理解しておいた方が良いです。


現在の日本は社債が実質ゼロ金利で発行しているものがあるという異常事態です。何故ゼロ金利で発行する社債が売り切れるのでしょうか。それは、現在の日本が過剰な資金を運用できる環境にないからです。
ただし、最近は海外でも似た状況が出てきています。過剰な資金が行き場をなくして彷徨っています。今の世界は健全な資本主義社会ではありません。このような状況になった一つの主要因が「経済学」にあります。個人投資家一人一人がじっくり腰を据えて、経済学とは何か、を学ぶことは大変意義のあることだと僕は思います。





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Last updated  2019.11.03 18:49:44
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