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バリュー投資に騙されるな!

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2019.11.14
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カテゴリ:カテゴリ未分類
これはソフトバンクGの銘柄紹介の2つ目です。
​銘柄紹介1つ目から順に読んで下さい。​


ソフトバンクGの保有資産で投資を考えるなら、純粋な投資会社としてソフトバンクGに投資をすることが可能か?を考えるべきです。
将来、出資先のユニコーンの幾つかが大化けし、業績とともに評価額を急上昇することがあれば、それにともない営業利益を得ることができるでしょう。
また出資先の会社が連携してお互いに相乗効果を生むこともあるでしょうし、それらの影響でソフトバンクGの連結企業が恩恵を得ることもできるようになるでしょう。
一度その仕組みを作れば、そのメリットは長期的なものになります。
連結企業の評価額も相乗効果で安定して上昇する可能性があります。


ソフトバンクGを純粋な投資会社としてみるのであれば、営業利益そのものに意味はない、という考え方もあります。もちろん売上も同様です。経常利益や最終利益も同様です。単年度のP/Lに意味はない、という考え方です。 
保有している企業の評価額からソフトバンクG単体の有利子負債を差し引いた株主価値だけに注目して、ソフトバンクGのPERは無視する、そのような考え方であれば、少なくても2~3年はアリババの株価推移のみ注視していれば問題ないでしょう。後は誤差みたいなもんです。
営業利益は出資先の個々の会社に関するものであり、ソフトバンクG本体としては出資先会社の業績という意味しかない。投資会社としては出資先の会社の出資分に応じた評価額の合計についてのみ意味がある。株主価値と称した連結会社の有利子負債を無視した保有株式合計評価額にのみ意味を見出す。

それも一つの考えです。

その考えで投資をするのであれば、ファンド運営がうまくいっていたとしても、将来アリババの株価が下がると思うのであれば、叩き売るのが正解です。
今のソフトバンクGの株主価値は、半分がアリババなのです。現状、アリババ以外の個別企業の一つ一つはアリババに比べれば誤差みたいなもんです。
勿論ファンドの出資先一つ一つも同じです。将来、何年か、或いは十年以上が経過して、物凄い勢いで業績急成長して評価額が激増し、アリババの評価額に近くならない限り、ソフトバンクGの株主価値全体に与える影響はとても小さいです。

ソフトバンクGの株を買うということは、半分はアリババの株を買うということなのです。
アリババの株価が急落すれば、後の全部の出資先の評価額が上昇していても全くダメです。どんなに控えめに見積もっても2~3年は数字の上でそのような状況が続くでしょう。



世界経済がリセッションして、全体の株価が急落することがあれば、純粋な投資会社としてのソフトバンクGのバランスシートは大きく棄損されるでしょう。
レバレッジをかけている分、それは大きな影響になります。
ソフトバンクGもそれは重々承知ですので、中期的な株価全面安状況になるようなら保有資産を売却する必要があります。
信用取引をしている人が株価下落で保有株を連続して叩き売り続けるのに似ています。

暴落した評価額で資産を売却しないためには、株価下落に対する担保を掛けなければいけません。
それはオプション取引であったり、カラー取引であったりします。他にも色々あります。
その保険をソフトバンクGは掛けています。
株価が上昇すると、その分を損失として計上しなければいけません。
当然、影響が大きいのはアリババです。
アリババの株価が大きく上昇したことで保険をかけていた分の大きな特別損失を出したことは過去にあります。
ここが重要なのですが、アリババの株価が大きく変動するとその分ソフトバンクGの評価額が変動します。
その変動を小さくするために、保険をかけているのです。

ただし、アリババはここ数年それほど大きな株価変動はありません。
ここ2年程度のアリババの値動きが比較的小さいものであったという事実は、ここ2年程度、投資家のソフトバンクGに対する評価がアリババから違うところに向けられる一因となっています。
実際は、アームの評価額がどうの、スプリントの合併がどうの、ソフトバンクKKの上場後の株価推移がどうの、ウィーワークの評価額がどうの、というのは現時点では些細なことです。
​重要なのは、アリババの株価推移です。​
影響が大きくなりすぎないように保険を掛けていますが、それでも2~3年程度は、アリババの株価変動に対する影響が一番大きいです。
最も重視するべきは、アリババです。
​アリババがこけたらソフトバンクGは終わります。​

逆に、アリババが順調に業績や評価額を増加しているのであれば、ソフトバンクGは安泰です。
幾ら失敗しても、些細なことです。

アリババの株価が大きく下がらないうちに、アリババ以外の比重を大きくする。
連結子会社を成長させ、出資先のユニコーンから第二第三のアリババが出てくるのを長期的に待つ。
アリババの株価推移の影響に比べれば、個別の新規投資に失敗しても些細なこと。出資先のユニコーンの評価額が大きく減少しても大したことない。
失敗を恐れて何もしなければ、いつまで経ってもアリババ依存の体質から抜けだせない。


大事なことなので、もう一度。
アリババが順調に業績や評価額を増加しているのであれば、ソフトバンクGは安泰です。
幾ら失敗しても、些細なことです。
アリババの株価推移の影響に比べれば、個別の新規投資に失敗しても些細なこと。出資先のユニコーンの評価額が大きく減少しても大したことない。
失敗を恐れて何もしなければ、いつまで経ってもアリババ依存の体質から抜けだせない。

大切なのは、成長戦略。
大言壮語でもなんでもいいから、大風呂敷を広げて、投資家から資金を集めて、色々なチャンスを見逃さないようにしながら、テーマに沿って急成長分野に投資をして、時間をかけてじっくり大風呂敷を畳む。

​それがこの企業の本質です。​











これで銘柄紹介 第十弾を終わります。

銘柄紹介も10回やりました。
切り良く、今回で最終回とします。
この長期シリーズ「銘柄紹介」は結構本気で書いてきました。
このブログの長期シリーズは結構どれも結構なエネルギーを注入しています。このシリーズを読んで興味を持って頂けたら、他の長期シリーズも見ていただけたら嬉しいです。
今までの銘柄紹介を通じて、考え方の幅が広がった、という方が居ましたら幸いです。


今までありがとうございました。







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Last updated  2019.11.16 19:50:24
コメント(2) | コメントを書く


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 Re:銘柄分析 第十弾 9984ソフトバンクG 2/2(11/14)   103 さん
興味深い記事をありがとうございました。

アリババに関して強調されている点は全く同じことを思っていました。
SBGの企業価値を考えるためには、先にアリババの企業価値を評価することが必須です。

アリババの企業価値評価は簡単ではありませんが、EC事業のFCFやその成長率を見れば少なくとも現在の株価は割安と考えています。また、EC以外にも将来高い利益を生むことが見込まれる事業を幾つも抱えています。
バフェットは「そこそこの会社を素晴らしい値段で買うよりも、素晴らしい会社をそこそこの値段で買いたい」という名言を残しましたが、現在のアリババこそ、素晴らしい事業をそこそこ未満の値段で買える典型的な例だと考えています。

アリババを直接買っても良いのですが、アリババを直接買うよりも少し安く買えて、しかも各種おまけまでタダで付けてくれるSBGを買った方が得だと考えています。 (2019.11.15 00:01:59)

 Re[1]:銘柄分析 第十弾 9984ソフトバンクG 2/2(11/14)   MEANING さん
103さんへ

ご感想ありがとうございます。
アリババに関しては、今後も成長が続き、GAFAと肩を並べるようになるのであれば今の価格はかなり安いといえます。
中国当局の方針ではアリババをGAFAと肩を並べる企業に成長させようという国家のメンツが見え隠れしています。いわゆる保護政策。

SBGへの投資は、現時点において、アリババの評価をどのようにするかに注力するべきで、長期的な投資でなければ、それ以外の個別ファクターについては、アリババほどには注視する必要がないというのが趣旨でした。(実際の株価推移は別ですが)


SBGは、アリババを直接買うより安いですね。
僕も、アリババを買うならSBGを買った方が良いと思います。
本質は、これ以上でもこれ以下でもないですね。 (2019.11.16 09:54:58)


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