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いわゆる日本の若者の高度人材流出に歯止めがかからない。 何故か?日本人は給料が安く、それに対して高い労働を提供するからだ。 現在の日本は急激な少子化で、もともとの若年労働者の絶対値が少なくなっている。 その中で世界的に高度成長分野と呼ばれる、ITやAIやIoTなどで必要とされるシステムエンジニア系の業務を行うことのできる若年労働者は貴重だ。 システムエンジニアは他業種に比べて言語の壁も小さいことから、海外で働こうとする意欲のある若者が比較的多いと言われている。 日本企業では既に出遅れ感が否めないこれらの成長分野において、今後長期にわたって必要とされる人材確保が徐々にできなくなっていくことがほぼ確実とみなされている。近い将来、日本企業は多くのシステムエンジニアを必要とする成長分野において、本格的に外国企業と差を付けられる可能性が極めて高い。 若年システムエンジニアの給与を上げることが急務であり、その上げ幅は今までの賃金上昇では考えられない額にする必要がある。海外では既に日本よりかなり高い賃金水準であり、更に上昇が続いているからだ。アジア諸国でも日本の賃金を追い抜く国が続出している。 日本企業は、適切な人材を見つけて新規プロジェクトを開始することができなくなりつつある。 日本の凋落する未来が見えてくる。 何故こんな国になってしまったのか。 それは経済成長を軽視し、デフレ脱却よりも財政健全化を優先したからだ。 なおかつ、労働者の提供する労働力を企業が安く買い叩き、その利益の多くを税として徴収せず、株主に分配したからだ。 企業は労働者の賃金を抑えている中、何をしたか。 国内設備投資をしないで、むやみやたらにコストを下げてきた。その結果、業績を過去最高まで上昇し、過剰な負債を払いきり、使い道がないので預貯金を増やしたり海外投資をしたりしている。肥大化したバランスシートは労働者の賃金上昇には結びつかず、必要以上に内部留保を増やしている。 失われた10年は失われた20年になり、そして失われた20年は失われた30年になった。 この30年で世の中はすっかり変わってしまった。 日本の人口構造も変わり、今後は生産労働人口も急減する。 そんな中、儲かり続けているのは僕たち投資家だ。 不当に利益を得ている。 そして、これからもまだまだ不当に利益を得続けるだろう。 今後、考えられないくらいの資産家がどんどん増えてくることは目に見えている。 今億り人とかいって喜んでいるが、そんなもんじゃない。 超富裕層がどんどん出てくるだろう。当たり前だ。資産は指数関数曲線を描いて上昇するのだから。今からその社会を想像しなければいけない。 日本の国力の低下とともに、僕たちはこれからも不当に利益を得続けるだろう。 いずれ少ない労働者の取り合いが起こり、賃金はどんどん上昇することになる。 生産能力低下に伴い構造的なインフレが起こるが、一度インフレになると日本社会は激変するだろう。その先に待っているのは長期的な悪性インフレだ。日本の中高年者の多くには、今後社会に求められる能力が備わっていない。 絶対的に不足するのはシステムエンジニアだ。高い金を出して外国から人材を引っ張ってくるしかない。 おぼろげなイメージが段々とはっきり見えてきている。 明確に見えてくるころには手遅れだから、早く日本の潜在成長率の低下を抑えないといけない。1にも2にも設備投資だ。設備投資をせずコスト削減ばかりで損益分岐点を低く抑える企業にばかり投資していてはいけない。 そんな投資家、日本にとって不要でしょう。 近視眼的なのに中長期投資とか言って喜んでいる馬鹿を儲けさせるなら、株式の税金の申告分離を止めるべきだ。 今の投資家は儲かりすぎてる。指数関数曲線を描き続ける投資家の資産の上昇率を抑えるべきだ。 今の政治家や日本国民には、今後日本をどういう国にしたいかの国家観が欠如している。 若者は夢を失い、中高年は老後や親の介護の心配ばかりしている。これでは活力が出なくて当たり前だ。日本が徐々に閉塞感で息苦しくなっている間、諸外国はどんどん成長し続けている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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