2020/10/14(水)08:36
熱くなる人は株式投資に向いていない
投資先の株価が上がって喜ぶような普通の人は残念ながら株式投資に向いていません。
損をすると悲しくて、下落が続くと後悔ばかり。暴落するような悪い材料が出ると気が気じゃない。夜も気になってなかなか寝付けない。
株価上昇により増えた評価額を考えると嬉しくなってしまう。株価下落により失った評価額を考えると気が滅入ってしまう。
そんな人は致命的に株式投資に向いていません。
ギャンブルで大きく負ける人も同じです。株式投資はギャンブルではありませんが、往々にして、個別のトレードはギャンブルと似た性質があります。
熱くなったらダメなのです。熱くなってはいけません。
上手くいったトレードが続くとつい気が大きくなってしまい、チャンスだと判断すると大きい取引をしてしまう。負けが続いて損失が大きくなった後、損失を取り返そうと、ムキになって冷静な判断ができなくなってしまう。
大きな利益をあげると、またそれが続くと、天にも上らんばかりのルンルン気分。まるで自分に才能があるかのように思えてしまう。株式取引なんて簡単だと思ってしまう。ツイッターやブログなどで自分のトレードを示す、どうだ凄いだろうと言わんばかり。その姿はお母さんに褒めてもらいたい子供のように純粋で微笑ましくもあります。
ただ、それでは投資家としてダメなのです。他人に褒めてもらいたい、自分の実力を認めてもらいたい、そんなことを考えているようでは、いずれ投資家として惨めな思いをします。頭の中に思い描いた自分と、自分が感じている周りの評価とのズレに苦しめられます。知らず知らずのうちに熱くなって冷静さを失う。一度冷静さを見失ったら終わりです。後は結果がどうであれ惨めです。
もし貴方が自分のことを熱くなりやすいと感じているなら、株式投資に向いていない性格だと自認するべきです。プライドが邪魔して自認できないのであれば、株式投資をするべきではありません。
利益を得たときに気分が良くなり、損失をこうむったら気分が悪くなる、そんな感情を投資家みんなが持っていると思わないことです。そのような性格で株式取引をしているということは、投資家として圧倒的なハンディキャップを背負っていることを自認するべきです。
現状把握から始めるべきです。みんながみんなそうではないのです。感情により株価がオーバーシュートするなら、株価変動により発生した自分の評価額を気にするのは損なのです。
株価は常に適正価格。貴方の買値は常にどうでもいいのです。
それを認めたくない心が貴方の投資家としての成長を阻害しているのです。
(随分と偉そうなことを言いましたが、全部本当のことです。こんなこと、当たり前すぎて誰も教えてくれないだけです。)