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投資の極意の一つは、中期投資と長期投資との違いを明確にする事にある。 中期投資で注目するべきは、変化率である。 そして変化率でもっとも着目するべきは、ROEである。 ROEは未来指標であり、経営者の通信簿である。状況の変化によって劇的に変化する。 この変化が上向きであれば、サプライズも加味して株価が中期的に上昇する。 逆にこの変化が下向きであれば、サプライズも加味して株価は中期的に下落する。 景気先行株はこのROE変化の割合が大きいので、株価が中期的に暴れることになる。 PERやPBRを保護指標として、ROEの変化率を重視して投資する。 どの程度PERやPBRを重視するかは、投資手法による。ROEの構成要素に株価が含まれていない以上、PERまたはPBRを加味して投資をするのは中期投資において必須となる。 長期投資で注目するべきは、収益力の絶対値である。 時価総額に対しての収益力の絶対値であり、変動率ではない。 長期保有を前提としているため、将来の利益予想がしやすい企業の方が好ましい。多くの場合、利益成長率は大きく変動しない方が好ましいともいえる。 収益力を計るためには、PERではなく経常利益や売上高経常利益率に着目する必要がある。 また、キャッシュフローが保護指標となる。過去のキャッシュフロー推移を着目すれば、長期的に収益を上げられるかどうかを判断する材料になる。 そのような株を、市場の暴落時に連れ安してPCFRが低いときに買うという戦略が有効となる。 ただし、投資期間が長くなれば、ROEの重要度が高くなり、その分だけPCFRの重要度は低下する。超長期的に高ROEとなる企業あれば、長期投資ではいつどのタイミングで買っても問題ない。 (※時価総額に対しての有形資産の評価額に着目して長期投資をする手法については、本来の意味での資本主義社会における株式投資の目的から外れていると判断し、敢えて割愛する) 中期投資と長期投資との違いを理解すること。 これは殊のほか重要である。
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お疲れ様です。インカムゲインを重視するかキャピタルゲインを重視するかということでしょうか?
(2021.05.12 22:16:58)
今回の投稿内容は、インカムゲインとキャピタルゲインの区別を付けていません。
保有資産の上昇についての話です。 会社の利益は株主の利益、というやつです。 (配当で自己資本を減らしてROEの低下を食い止めるという話もありますが、それはまた別の話です) (2021.05.12 22:21:42)
面白くてためになる記事ですね。
ROEの変化「率」を重視するというのは、ROE5%が10%になる方が、ROE10%がROE15%になるよりも評価が高いということですか? (2021.05.13 19:54:37)
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