テーマ:時計NEWS(281)
カテゴリ:アンティーク
ご存じの方も多いと思いますが、古い懐中時計には「デテント クロノメーター脱進機」という脱進機を使ったものがあります。もともと航海用の高精度の時計「マリンクロノメーター」に搭載された脱進機で、これを搭載した懐中時計は非常に少なく、歴史的価値が高いものが多いようです。
作者によっては軽く100万オーバーの値段が付きます(最近の腕時計では当たり前のような金額ですが)。 で、買っちゃいました!デテント クロノメーター脱進機搭載の懐中時計を。 お値段はかなり・・・安いですw つまり上記のような「歴史的価値云々」には程遠い「安物」かもしれません。もしかしたら「何かの間違い」的な掘り出し物という可能性もありますが、多分前者でしょう。(私は「デテント」というだけで既に満足です^^;) ※詳しい方鑑定してください! しかしながら、機械自体はなかなか良い造りをしています(ケースはボロいけど...)。購入店の店主曰く20世紀初頭ころのものだそうで、ブリッジの綺麗な装飾などは確かにいかにもそのころかなと思います(大雑把な判断ですが)。中蓋がガラスのせいか(見るために蓋を開けなくていいので)機械の状態は結構綺麗で、良い状態を保っているようです。 バイメタル切りテンプやスワンネック緩急微調整装置などはこの時代の高級機では当たり前ですが、20個もチラネジを付けたデテントならではの大振りなテンプ(直径16~17mm程)とちょうちんひげは他では見られません。 また、デテントだから当たり前なのですが、テンプが片方に振れたときしかガンギ車が進まず、0.4秒毎に運針する秒針も独特です(同じ振動数のアンクル式なら0.2秒)。 思いがけずこんなモノが手に入ってしまい、ますます危険な懐中時計の世界にはまりそうです。 ↓ちょうちんひげ ↓脱進機廻り(分りにくいですが) 用語など解説はこちら... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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