【腕時計:ハミルトン】2008年新作&トピックス その2
ハミルトンの新作情報その2はアメリカンクラシックシリーズです。(その1はこちら) まずはジャズマスターシリーズの新作2本。「スケルトン」と「オープンシークレット」です。(左からスケルトン、オープンシークレット 各スペックはこちら) スケルトンは文字通り文字盤側もスケルトンになっており、両面から機械を見て楽しむことができます。機械はETAの自動巻きクロノグラフ2894-2のスケルトン仕様2894-S2で、7750などとは違ってクロノグラフ機構を文字盤側に積んでいるため、シースルーバックからは3針の2892と同じ構造しか見れません。しかしこのモデルは文字盤をスケルトナイズしているのでクロノグラフ機構を見ることができます。但しこの手のモデルにありがちな視認性の悪さは否めず、針が青いことで辛うじて最低限の視認性を確保したという感じ。更に30分積算計と12時間積算計は目盛りがそれぞれ10,20,30分、4,8,12時間しかなく、正確な計測と読み取りは難しいと言えます。そもそも実用性を重視したクロノグラフではないので、スケルトンデザインを楽しむものと割り切りましょう^^;) もう一つのオープンシークレットも、スケルトンほどではないにしろ文字盤の一部がスケルトンになっています。が、こちらは文字盤から機械を見せるという意図は感じられず、デザインの一部にムーブメントの金属をあしらったといった感じです。もっともこちらはETA7750なのでクロノグラフ機構はシースルーバックからしっかり見ることができます。 つづいて新シリーズ「US66」の2本。「パワーリザーブ」と「スモールセコンド」です。(左からパワーリザーブ、スモールセコンド 各スペックはこちら) US66とは1926年に全米初の国道として創設された「ルート66」のことで、シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3,775キロメートルのハイウエイは、アメリカ南西部の経済・産業の発展に大きく寄与し、廃線となった現在もアメリカンドリームを象徴する名称として企業名、音楽などにも多く登場しています。 1968年に発売された“フォンテーヌ・ブロー”のオーバルケースを再現した特徴あるケースデザインで、文字盤中央部の「網」は車のフロントグリルをイメージしています。12時位置の竜頭や車のインパネを思わせる文字盤デザインなど、アメリカ生まれのハミルトンらしいモデルです。横幅約50mm(スモールセコンドは44mm)の特大ケースは強烈なインパクトがあります。どちらも世界2008本の限定モデルなので、気になった方はお早めに。 今年も大胆なデザインで我々の目を楽しませてくれたハミルトン。じわじわ値上がりしているのは気になりますが、他社に比べればまだまだかなりの高コストパフォーマンスです。HAMILTON一覧へ