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とんかのクローゼット

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2005.01.31
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カテゴリ:いろいろ
今日は、かめの一歳半乳児検診があった。

この時期の乳児検診では必ず断乳の話が出る。
かめは1歳8ヶ月にもなろうというのに、おっぱいを離す気は毛頭ない。わたしも断乳させる気はない。

つるのための本の読み聞かせの間、バイオリンレッスンの間、ハハと姉だけの世界にヤキモチを焼いて、まとわりつくかめのためにはおっぱいが必要である。

1日の終わりに、あるいはお昼寝の時間に親子でふとんにもぐりこむときのセレモニーを省くわけにいかない。あの、おっぱいをねだるかめのシアワセそうな顔を見るだけでも産んだ甲斐があったというものだ。その歓びを他人に奪われてなるものか。

添い寝の楽しい時間を通していろんなことを考える。
あのいけ好かない政治家K氏もかつてはこんな赤ちゃんだったのかと思うと広い心で受け入れられるような気がする。
人がかつてみな赤ちゃんだったというのはすごいことだ。
手厚い保護なしに誰も大人になれない。
大人、というのは誰かに時間と労苦をささげられた存在なのだ。
(受けた愛情に程度の差はあるけれどね。)
それだけでも、大したことだよね。

それはさておき、やっぱりベテランの保健婦さんに「虫歯の原因になりますし、自立のためにも、もう断乳しましょう」と言われた。

「そうですね・・・」とあいまいに笑っておく。
最新の情報を勉強なさっておられませんね。

母乳は虫歯の原因にはならないのです。糖の構成がミルクと違うからです。
決められた時期に断乳することが子供の健康や自立のためになるとは限らないのです。
かめのように大食いは母乳が原因で食欲をなくしているわけでもありません。牛乳より母乳の方が消化に負担もかかりません。
モンゴルなんかでは10歳近くまで飲んでいる子がいるそうです。水事情が割る異性もあるかもしれませんが。旭鷲山も朝青龍も長く母乳を飲んでいたそうですし。
最近では断乳という言葉をつかわないで、卒乳(自然と飲まなくなる)をすすめているんですよ。

保健婦さんには申し訳ないけれどヘイヘイ、と聞き流してしまいました。
つるの時にははじめての子で自信がなかったし、情報もなかったので、まわりのすすめにあわててやめたのだが、今思うともったいないことをした。飲む人を失った胸がぱんぱんに張って痛かったのなんの。夜も眠れなかった。

あれこれ検査して最終チェックは若い保健婦さん。
この町はベテラン1人と若い子3人がチームを組んでいる。
この若い保健婦さんに会うのがわたしの密かな楽しみ。
彼女たちの間でかめは「ぽぽちゃん」と呼ばれている。
人形のぽぽちゃんににているかららしい。
ベテランさんに「ちゃんと名前で呼びなさい」と注意されているけれど、いいのよ。
彼女たちは町のどこで会ってもすっとんでくるように声をかけてくれる。
もう、かめがかわいくてたまらない、という感じで。
かめもお姉さん方が大好き。
これが母親を励ましてくれるんです。
母親たるもの、子供を誉められると育児の喜びが増すし、大変なことがあっても誇りをもって取り組めるようになる。

なかなか帰らないお父さん、核家族でたったひとりで育児をしているような母親が増えているご時世。
「かわいいお子さんですね~」と声をかけてあげてください。





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Last updated  2005.01.31 21:30:14


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