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とんかのクローゼット

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2005.02.10
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カテゴリ:いろいろ
札幌雪まつりの真駒内会場は自衛隊経費削減のために今年最期である。わたしたち夫婦が北海道に来て8年、実家の母がずっと来たがっていながら実現していなかったので、月曜日はつるの学校を休ませて雪まつりに行って来た。

祈った備えに神さまが応えてくださって当日はうす曇りの暖かい日。10時半には真駒内会場に着き、早速しまじろうの巨大滑り台を滑った。列に並んで5分の待ち時間だったが、田舎者のつるは列に並んで待つ、という経験をほとんどしたことがないから、ぶつぶつ「まだ?」を繰り返していた。混んでいる観光地にもっと連れ出してやらないといけないかなあ、と思った。

ほかほかのとうきびや、じゃがバターをほおばっていると11時半、韓国の舞踏団によるアトラクションが水原華城の雪像前であるという。つるが見たい、というので雪像前に行ったが、プログラムが30分遅れていて、日本各地の観光クイズをしていた。

「他を見てからまた来よう」とすすめたが、つるは後からだと人ごみで見えなくなるからずっと見ている、という。えんえんと寒い中続くクイズにいつのまにか参加していて、つるは景品の岐阜の手まりを頂いた。母は高価なものがあったったと喜び、つるも嬉しそう。わたしだけが「どうやってこの荷物を持ち歩くのか、どこにかざる場所があるのか」内心無用の長物扱い。

長い30分の後、やっと舞踏がはじまった。
鮮やかな衣装を身にまとったきれいな女の子たちが登場、花冠舞を踊り始めた。背景の雪に韓国独特の原色の衣装がよく映える。
身体の線の出ない衣装ながら、首の傾げ方、肩の使い方、何とも愛らしくもなまめかしい。ししゃもは学生時代チャング(たいこ)やプッチェチュム(扇の舞)を習っていたことがあるので、この舞踏団の実力がすごいことを感じ、感心しきり。

「ママ、樹里さんがいるよ。左の奥から2番目」つるが突然騒ぎ出した。
見ればピンク色のまるいほっぺたと切れ長の大きな目のお姉さん。樹里さんに似ていなくもない。
その後つるは踊りが変わるたびに樹里さんが出てきたの、出てこないのと騒ぎ、実況中継。
終わってから「つる、きれいだったねえ。どの踊りが一番良かった?」と聞くと「わかんない。つる樹里さんしか見てなかった」という。きみは寒空に1時間半も座って樹里さんに似ているお姉さんしか見なかったのか。へんな子。

午後は会場を大通り公園に移した。
大きな説像のほかにいろんな団体による小さめの雪像がたくさん並ぶ。
どこかの野球チームが作ったグローブ、球をもった雪だるまもあった。球が大きすぎてどうみてもソフトボール雪だるまに見えた。
当然予想されたが、ヨンさまの雪像も。
ブキミに似ていて、女の人たちがさかんに記念写真をとっていた。
ソフトボール選手の雪像はなかった。
シドニーオリンピックの後には女大魔人雪だるまもあったのかな。
来れなかったから知らないけど。
でも、似姿雪像は一歩間違うとブキミだからなくていいよね。
よく知らない人にソフトボウラーたちが器量悪いと思われても困るし。

暗くなってライトアップされるぎりぎりまで見てまわって帰途についた。楽しい、というより強化合宿に参加したような1日だった。
雪道すべらないように母と、つるを気遣いつつかめを抱いたり下ろしたりだったので。心臓バクバク。充実感はあったよ。







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Last updated  2005.02.10 16:59:20


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