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経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんは、「素直であること」を、
事の他大切な事だと考えていました。 松下幸之助さんご自身、どんなに地位が上がって偉くなっても、 素直でいる事を、心がけたそうです。 なぜなら・・、その理由を松下幸之助さんは著書の中で、 こう表現されています。 「素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、 順境は自惚れ(うぬぼれ)を生む。」 私もセラピーのお仕事をしていて、「素直さって大事だな~。」と、 痛感していました。 こちらがセラピストとして、クライアントさんが変わる為の方法の アドバイスなどをした時に、「はい。」と素直に言える人は、 好転への変化の訪れが早かったです。 反面、「でも~、○○だから・・。」「だって、○○だし・・。」と、 言い訳を始める人は、「あ、この人時間がかかるな。」と思ったものです。 「変わりたいんです。」と言って、セラピーを受けに来ているのに、 言い訳をしている時間の分だけ、変わるのが遅れるのです。 ちなみに、私と夫の間では「でも」「だって」「だから」の3つを、 「三大言い訳枕詞」と、呼んでいます。 「世界の王」で名高い王貞治さんは、最初からホームラン王だったわけでは ありません。 最初の三年間は鳴かず飛ばず・・。 「王は王でも三振王」と野次られていたそうです。 そんな王さんの素質を見抜き、ホームラン王にまで育てた 荒川博さんと王さんの出会いは、王さんが中学生14歳の時。 荒川さんは現役バリバリの24歳でした。 王さんが公園で野球の試合をしているのを、犬の散歩をしていて、 たまたま通りかかった荒川さんが、「えらいうまい子がいるな。」と、 眺めていたんだそうです。 ただ、当時の王さんは左投げの右打ち。 「もったいないな~。」と思った荒川さんは、試合をやっている所へ、 スタスタと入っていって、王さんに聞きました。 「坊や、どうして右で打っているの?」 すると王さんは、 「お兄ちゃんが右だから。」と答えました。 荒川さんが「坊や、左で打ってごらん。」と言うと、 王さんは「はい!」と答えて、素直に左ボックスに入りました。 そして初めて入った左ボックスで、いきなり二塁手の頭の上を抜ける、 凄い二塁打を打ったそうです。 「お前ならベイ・ブルースを抜ける。」そう言い続けて、王さんを育て、 実際にその言葉を実現させた荒川さんは、王さんの素質をこう言っています。 「“坊や、左で打ってごらん”って言ったら、“はい”って言ったでしょ。 これが王の素質です。」 スポーツ選手なのに、荒川さんが王さんの素質として見抜いたのは、 運動神経でも、筋力でも、足の速さでもなく、アドバイスに対して、 「はい!」と答えた素直な心。 「素直な心が道を開く。」 そんな風に思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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