LED照明機器の動向、リビングなどに使うLEDシーリングライトの動向

2013/12/23(月)18:19

中国のプラスチックフィルム・シート市場、LED照明や電気自動車用途で需要拡大傾向

富士キメラ総研は、中国におけるプラスチックフィルム・シート市場の調査を行った結果を報告書「2013年 中国プラスチックフィルム・シート市場の展望」として公表した。同報告書では、原反フィルム・シート17品目、機能フィルム11品目について、現状を分析し今後を予測している。 2012年の中国におけるプラスチックフィルム・シート市場は、前年比6.1%増の728万トン、2015年の市場は、2012年比18.3%増の861万トンが予測される。原反フィルム・シートは、2012年は前年比6.1%増の623万トン、2015年は2012年比17.5%増の732万トンと予測。農業用PEフィルムが全体の36%を占めている。機能フィルムは、2012年は前年比5.1%増の104万トン、2015年は2012年比25.0%増の130万トンと予測。工業製品、物流、農業に使われるストレッチフィルムが38%を占めている。 日本からは、中国に対して10万トン以上のプラスチックフィルム・シートの輸出を行っており、特にPETフィルムなどの輸出量が多い。また、PETフィルム、容器用シート、ONYフィルム、電子材料用フィルムは現地生産化も進められている。 PCシートは、75%を占める建築・建材用途が一時期よりも成長が鈍化しているものの、LED照明の拡散板の用途で高成長が期待できる。また、広告看板用途でも一定の需要があるとみられ、2015年の市場は55万トンが予測される。  EVAフィルムは、中国では、雨具、テーブルクロス、シャワーキャップなどの生活用品、衛生用品、包装用途や、野菜や花き栽培のハウス用フィルムでの農業用途が多い。2012年の市場は11万トンとなった。今後は農業用途の安定した需要に加え、生活用品や衛生用品などでの需要拡大がけん引し、2015年は14万トンが予測される。  PETフィルムは、包装用途として印刷複合包装やアルミ蒸着真空パック、絶縁フィルムやテープなどの電気・電子部材用途、太陽電池用途など幅広く採用されている。今後は、LCDの拡散フィルムや反射シートなどの光学用途も期待され、2015年には130万トンが予測される。ただし、需要は増えているものの、PETフィルムの生産能力は設備過剰の状況が続いており、価格競争の激化のため参入事業者が赤字経営に陥っているケースもみられる。 (環境ビジネス 12月19日)

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