妊娠10週この頃が一番正確に週数を反映する時期なので、私たちは必ずこの頃に超音波検査をして正確な分娩予定日を決定します。予定日が決まったら、市役所へ行って母子手帳をもらいましょう。 <妊婦検診を受けましょう> 検診を受ける間隔 妊娠24週までは4週間に1度 妊娠24週~36週未満は2週間に1度 妊娠36週~40週未満は1週間に1度 妊娠40週以後は 2~3日に1度 医学が進歩した現代でも妊産婦死亡は0ではありません。 平成14年の統計では69名の方がなくなっています。 夏目漱石の著書などを読んでいると、奥さんが「どうせ私はお産で死ぬんだから」とよくいいます。 昔はお産が命と引き換えであったことがよくわかります。 お母さんも健やかに妊娠中を過ごし、元気な赤ちゃんを出産するためにちゃんと妊婦検診を受けましょう。 <妊娠中に必要な検査> 血液型 梅毒血清反応 B型肝炎:HBs抗原検査 C型肝炎:HCV抗体 HIV 成人型T細胞白血病:HTLV-1抗体 子宮癌検診 風疹抗体 間接クームステスト 不規則抗体 一般検査(貧血、肝機能、腎機能、血糖など) 甲状腺機能(マイクロゾームテスト、TSH、FT3、FT4など) <赤ちゃんの様子> 赤ちゃんの頭臀長は3センチくらいになります。 内臓の各器官は形がほぼ完成してきて、それぞれに働きはじめます。 血液が赤ちゃんの体内を循環しはじめ、心臓の拍動はかなりはっきりしてきます。 妊娠5~6週では、超音波検査のモニター画面でピクピクという心拍が見えるだけでしたが、妊娠8週以後は、超音波ドップラーという機械で「ドッドド、ドッドド」という心臓が拍動する音がはっきりと聞こえるようになります。 顔や体が幼児らしくなってきます。 |