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「禁煙には成功したんだけど、まだニコチンガムがやめられません。まだ1日3枚かんでます」
妊娠5週の患者様です。 ご本人はタバコを吸うよりはましと思っていられるのでしょうあまり心配はしておられません。 しかし私は気になってニコチンガムのことを調べてみました。 妊娠と薬のページで調べてみる 評価条件は動物で催奇形性あるが人では催奇形性があるとはいえないので3点 内服した時期は絶対過敏気(妊娠4~5週に内服)なので 5点 総合得点は 3×5=15点 【警戒】 ・胎児への催奇形性の可能性はあるが危険性は低い。薬剤を服用していない場合に胎児に奇形がある確率を1%とすると、この危険性が2~3%程度になるかもしれない。 ・専門家は人工妊娠中絶を考慮する対象になるとは考えない。 という結論になる。 ついでに妊婦の禁煙にニコチン代替剤を使用しても良いかどうか調べた論文がありました。 結論から言うと、妊婦にニコチン代替剤を用いることで得られる利益がリスクを上まわると考えられる場合には使用しても良いと表現されてるのみだということでした。 タバコにはたくさんの有害物質が含まれます タバコに含まれる有害物質 ニコチンだけのほうが安全性はずいぶん高いと思われます。喫煙し続けた時のリスクが ニコチンガムのリスクを上まわると思われる時には選択肢の一つと考えられないことはないということでしょう。 ニコチンパッチを用いても胎児へのリスクはないという論文もあるが、その根拠は十分とはいえない。 妊娠期は、禁煙のモチベーションが一生のどの時期よりも高いので、自力での禁煙率も20~40%といわれ、綿密なカウンセリングで高い禁煙率が得られるそうです。 このことから、妊婦の禁煙はまずニコチン代替療法より行動療法を行うべきであることがわかります。 行動療法とはどのようなものか セルフモニタリング:喫煙行動を手帳に記録する 環境制御法:喫煙のきっかけになる環境や状況を避ける 習慣拮抗法:タバコを吸いたくなったら、べつの行動をする(お茶を飲む、散歩にでる、ラベンダーの芳香浴するなど) 1人で禁煙するのは大変です。仲間がほしい時はこんなページを見つけました。 助産師さんのお部屋~皆でささえる禁煙room~ さあ、禁煙頑張りましょう! この論文読みたい人は待合室の本棚にあります。 「妊婦の禁煙治療にニコチン代替剤の使用は危険か」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.08.31 07:13:33
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