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2005.06.04
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カテゴリ:妊娠
昨日夕方の外来に憔悴しきった患者様がこられました。

お気の毒なことに最愛のご兄弟が交通事故から脳死状態になったそうです。
妊娠中であるため、家族からはおなかの赤ちゃんを大事にしなさいといわれます。看病にもつけず、弟よりもおなかの赤ちゃんを優先させる自分が許せない気がして、自分でもどうしてよいのか混乱しています。

私には話を聞いてあげることしかできないので、ゆっくりと話を伺いました。私もいろんな方をみてきました。思い起こせば、人生いろんなことがあるものです。

肝臓癌で予定日近くにご主人がなくなった患者様もいました。妊娠中は気丈にすごしておられましたが、臨終の時には倒れてしまいました。外科のご主人の病室までかけつけたともありました。

動脈瘤の破裂から脳死になった方もいました。だんだんいたんでいくご主人の体を見るのがつらかった。呼吸器をはずしてもらってほっとしたといっておられました。

癌を告知された患者様は、まず否定する、何かにすがる、その上でだめなことがわかると病気を初めて受け入れることができるようになります。

それと一緒で、今は混乱して当たり前で、自分を責めることはないのですよといろんな四方山話をいたしました。ちょっぴり笑顔が戻ったのが何よりの救いです。

私は話を聞いて、自分が知っている話をお伝えしただけですが、心は重く、大きな漬物石を飲み込んだような気分です。

もっとしゃれた表現があるでしょうに、漬物石と表現するなんて、わたしも大阪のおばちゃんかな~と思うと心はさらに重たくなったような気がします。






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最終更新日  2005.06.06 14:07:12
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