コブミカン(マックルー)の散歩道~その2
コブミカン(マックルー)の巻では、南国タイで見かけるカンキツの中でも、特に姿も味も野生的な魅力を放っているともいえるコブミカン(マックルー)についてご紹介しています。 ☆コブミカン(タイ名マックルー) 日本名(瘤蜜柑) 英名(kaffirlime,makrudlime,mooritius papeda) 学名(Citrus hystrix) ミカン科ミカン属(カンキツ野生種属としている資料もあります)で、タイを中心とした東南アジアに分布しています。日本国内では、ミカンつ゛くりに適した静岡県の観光農園で少数栽培されています。苗は園芸店でも時々販売されるようになりました。まだ安定していないせいか実際の収穫は1月~5月とばらつきがあるようです。タイでの収穫は5月頃の暑い時期ということで、なるほど今は入手が難しいわけです。 さて先回はコブミカンの果汁を使ったドリンクをご紹介しましたが、一般に言われているコブミカン果汁の効能を元にして、根拠と思われる成分について調べてみました(皮、葉っぱについては順次別々にアップしていきます) *一般に言われる効能(根拠と思われる含有成分)※補足と説明というようにしました。* 歯茎の出血を止める(ビタミンC)※ビタミンCがコラーゲンの生成を助け、細胞の結合をよくして出血の誘発を防ぎます。*食欲不振の改善(クエン酸)※胃液の分泌を促進します。*咳、鼻詰まりを治す(ビタミンC)※白血球の働きを強化して、風邪のウイルス等に対する免疫力をアップします。 他に考えうる効能として、*美肌効果(ビタミンC)※シミの元になるメラニンの抑制、とくにコラーゲンの生成には不可欠です。*肉体疲労を改善する(クエン酸)※筋肉疲れの元になる乳酸の生成を抑制します。*血液をきれいに、サラサラにする(クエン酸)※血中のアルカリ濃度を正常に保ち、流れを良くします。*代謝を高める(クエン酸)※脂肪や糖質をエネルギーに替えやすくします。などが挙げられると思います。しかし残念ながら、果汁については現在ではここタイでも可愛い小型レモンのマナオに押されがちなコブミカンです。 ←マナオ そこで、今回のお料理はコブミカン果汁をつかったドレッシングでいただく、ノンオイルの牛肉のサラダ~柑橘ドレッシングです。 コブミカンのダイナミックな酸味が牛肉に合います。レシピは コブミカン(マックルー)のレシピ2をよろしければご参照ください。 お知らせ カナズギャラリーさんでは素敵な手作りのハーブ製品やフランス直接買い付けの品を扱っておられます。 パヤオ農園さんでは熱帯果樹栽培を通して意義ある活動をされています。