ローゼル(ガジアップ)の散歩道~その1
←ランキング参加中です さて、日本では1月といえば嫌でもキリリと身の引き締まる大寒の頃。一方、年中ふやけたような南国タイ王国ですが、11月から2月は意外なほど過ごしやすい気候となります。こちらでいう夏を前にして徐々に暑さも増してきていますが、まだ朝夕は暖かい飲み物がうれしいもの。今日はガジアップのお茶をホットで淹れてみました。 ↑この鮮やかなルビーレッドのお茶は、ハイビスカスティーじゃないの?その通りですが。。。昨年暮れにチャチュンサオ県にあるバーンマイ市場で仕入れてきた、このガジアップの実からつくりました。 ↓日本でも知る人ぞ知る、英名ではローゼルです。じつはハイビスカスティーとして流通しているものの大半がこれを原料としています。イメージとして、ハイビスカスのあの真っ赤な花びらを煎じてつくると思いがちですね。 こちらがローゼルの花です。この花の後に残った実が、お茶の原料になるわけです。鮮やかな熱帯の花、ハイビスカスと比べて控えめな佇まいですね。 ↓ ハイビスカスとローゼルは、同じアオイ科芙蓉属の植物ですが、下記のように異種のものです。★ ローゼル(タイ名ガジアップ)英名(roselle,rosella,red sorrel)日本名(ロゼリ草)学名(Hibisucus sabdariffa )★ハイビスカス(タイ名チャパー)英名(Hibisucus)日本名(ブッソウゲ)学名(Hibisucus rosa-sinensis) さて、ローゼルの実ですが、構造は、真ん中に丸く見えていて中に種のある「実」、花びらのように見える実を包む「カホウ」、イガイガッと見えている「がく」に分けられます。この「カホウ」と「がく」にペクチンが豊富に含まれているので、ジャムやシロップがいい具合につくれます。今日のお茶も、このシロップを利用して淹れたものです。※ペクチン~植物の細胞同士をくっ付ける糊のような役目をする多糖類で、砂糖や酸を加えるとゼリー状になります。 ↓ ローゼルは日本国内では沖縄地方で栽培され、乾燥ものではない生のローゼルもネット通販によって 入手可能です。ぜひルビーレッドの甘酸っぱい味をお試しあれ。ジャムとシロップのつくり方はカテゴリー、ローゼル(ガジアップ)のレシピのレシピ1をご参照ください。 (お知らせ)パヤオ果樹園さんでは果樹栽培を通して意義ある活動をされています。 カナズギャラリーさんでは手作りの素敵なハーブ製品を扱っておられます。