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カテゴリ:伝奇
[設定/世界観]★★★☆☆ [文章/表現力]★★☆☆☆ [総合/超主観]★★☆☆☆ 稀代の妖書「本草霊恠図譜」をめぐる「蠱猫」こと小夜子と有鬼派の戦いを描く妖怪伝奇シリーズ第4巻。3巻「渾沌王」で話が一段落したので、次は大きく仕切り直すのかと思ってましたが、なんかダラダラ続いてました。(^^; お話は、前巻でやっと取り戻した妖怪の召喚を可能とする妖書「本草霊恠図譜」が再び奪われてしまうところから始まります。相前後して、「予言する獣」件獣の影が携帯メール等を通じてチラつき始めます。更に、小夜子達に協力的だった刑事さんを始め、大切な味方が次々と倒れていきます。そして大生部との決戦では、最強の人工憑霊「蠱猫」さえ遂に・・・(;_;) 個性的なキャラクターがそろって戦闘描写も派手になりました。特にモモさんの使役する「幻視計算機」が小蜘蛛達をまとめて「でぃすいんふぇくと」する辺りとか、「女神転生」の悪魔召喚プログラムなんかとイメージがオーバーラップしていい感じです。そう言えば、変容し続ける人の噂が妖怪として具現、という辺りは女神転生から派生したゲーム「女神異聞録」シリーズにも通じる要素でした・・・ ただこのシリーズ、一つのエピソードを時系列重ねて複数人の視点から描くような構成になっていますが、凝ってる割には面白みが無い、というのが正直な感想です。また、そうした各巻毎の構成とは別に、シリーズ全体を通じての大きな話しの流れ、みたいなものがあまり感じられません。日本・中国系妖怪が余程好きな人でないと、今イチ魅力が薄いかもしれません・・・ ちなみに今回、伝奇というよりホラー的な描写が非常に多く、夜中に一人で読んでるとちょっと背筋がゾクゾクしました。f(^^; 次もこんなんだと考えちゃうなぁ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月21日 14時27分39秒
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