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カテゴリ:ライトノベル
[設定/世界観]★★★★★ [文章/表現力]★★★☆☆ [総合/超主観]★★★★☆ 怪作「飛鳥井全死は間違えない」で長編デビューした18禁ゲーム界の鬼才・元長先生の新シリーズ第1巻です。どうやら2巻も間を置かず、冬には出版予定のようで楽しみ。(^^ 物語の舞台は1989年の広島市。ただし"異境"あるいは"彼岸"と呼ばれる様々な異世界と混ざり合い、この世ならぬ理に基づく「異境術」で何でもありと化した世界で、44年前に爆撃機共々時間停止した「新型爆弾」を頭上に戴き、人外の術を振るうヤクザ達が覇権を競う魔都ヒロシマです。 ジュヴナイル・サミット参加のため来日した少年アドルファス・クーリッジは、ひょんなことから「鉄砲玉」の少女、榊塚アカリと出会い、ヤクザ間の血みどろの抗争に巻き込まれてしまいます。戦いの中で何故か時間をコマ送りとして認識する異能力「分割時間(ディスクリートタイム)」を得たアドルファスと、恩人である総帥のため血と肉片にまみれて闘うアカリの行く末は・・・ 一応、表面的にはライトノベルっぽく装ってますが、「飛鳥井全死は・・・」で"狂王"と書いて「トレボー」と読ませたセンスは相変わらずで、設定から展開からぶっ飛びまくりです。(^-^; 形としてはお約束のボーイ・ミーツ・ガール+流行りのツンデレといったところですが、随所の伏線からするとアドルファス少年にも歴史に関わる大きな因縁がありそうで、2巻の発売が待ち遠しいところ。 それにしてもニトロプラス系といい、最近アダルトゲーム畑からの強烈なタレントが多い気がします。小説界も頑張ってハイレベルな新人さん輩出してくれないと・・・(-_- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月20日 23時01分04秒
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