2006/10/23(月)21:26
[GA文庫]神曲奏界ポリフォニカ ストラグル・クリムゾン/著:榊 一郎
[設定/世界観]★★★★☆
[文章/表現力]★★★☆☆
[総合(主観)]★★★★☆
デジタルのキネティックノベル発、3人の著者がシェアードワールド展開で、特殊な音楽「神曲」を介した人間と精霊との交流を描くシリーズ。本作はメインストーリー相当の「赤」の第4巻で、前後編の後編にあたります。
護衛を請け負った謎の発掘品「コア」を正体不明の敵に強奪され、主人公フォロンの最愛のパートナーたる精霊「紅の殲滅姫(クリムゾン・アニヒレイタ)」コーティカルテも倒れ、追い詰められた主人公達。それぞれに自分の力の限界を見つめて葛藤しながらも、プロの神曲楽士としての誇りをかけて怒濤の大反撃を開始します。そして圧倒的に不利な戦況の中、フォロンとコーティカルテを中心に力が結集された時、眠れる「コア」が輝き始め・・・
巻き返し編なのでノリがいいのは当然として、背景設定も徐々に明らかにされつつあり、かなり読み応えが増して来てます。ただ、シェアードワールド展開の「白」や「黒」とリンクする精霊や神曲の設定が思い切りフォーカスされているため、どちらも読んでない自分としては見通しが悪く、ちょっとストレスを感じました。読めば済む話なんですが、どちらの著者もあまり・・・Wikipediaですましちゃいましょうかね?f(^^;