2011年 3月号坂本野原 「短歌人」3月号掲載作品初夢はプリキュアだつたといふ吾子にさうかさうかと涙ぐましも 食べかけをあげていいのが家族だと妻子を感心させゐる夕餉 「食べたか」と訊いたら「そりやあ食べたさ」と芝居がかつたおませな答 茶々、江のビルの谷間のラーメン屋みたいな僕の好きな初姫 もう月に行かないだらう人類は地上のことに精一杯で 言ふなれば東照宮の逆柱「砂の器」の「じゆんぷうまんぽ」 * * 日本映画の名作「砂の器」(1974年、野村芳太郎監督)の、さわり近くのシーンの台詞にその瑕疵はあり、非常に気になる。 2011年1月作 著作権を有します。 (c) 2011 Daddy Bear Nohara Sakamoto All rights reserved. |