うたのおけいこ 短歌の領分

2009/11/20(金)18:23

松尾芭蕉 石山の石より白し秋の風

芭蕉俳諧(57)

松尾芭蕉(まつお・ばしょう) 石山いしやまの石より白し秋の風 奥の細道 全山の石山より白い瀟殺しょうさつたる白秋の風。 註 石山:加賀の国(石川県)小松市那谷(なた)那谷寺境内にある、全山が石英粗面岩の霊場。 白し秋の風:古代中国道教思想などの文脈では、四季を順に、玄冬・青春・朱夏・白秋と呼んだ(冬至を「太陽のよみがえり」と見て、四季は冬に始まるものとされていた。正月が冬であるのは、そうしたことの影響があるものと見られる)。それぞれに対応する象徴的動物(四神)は、玄武(げんぶ、亀)・青龍(せいりゅう)・朱雀(すざく、火の鳥)・白虎(びゃっこ)。 なお、これを人の一生にも当てはめ、数え年1歳~15歳を冬、16歳~30歳を春、31歳~45歳を夏、46歳~60歳を冬に見立て、60歳を以って再び生まれ変わるものと見なして「還暦」という。

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