2014/03/22(土)18:18
紀友則 花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる
紀友則(きのとものり)
花の香かを風のたよりにたぐへてぞ
鶯うぐひすさそふしるべには遣やる
古今和歌集 13
梅の花の香りを風の便りの供として
ウグイスを誘う案内役には遣つかわすよ。
註
現代でも普通に使われる「風の便り」という言葉の典拠の一つ。
たぐふ:伴わせる。供をさせる。
しるべ:案内。道標(みちしるべ)。
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