2014/09/16(火)14:11
藤原元善 秋くれば野もせに虫の織り乱る声の綾をば誰か着るらむ
藤原元善(ふじわらのもとよし)
秋くれば野もせに虫の織り乱る
声の綾あやをば誰たれか着るらむ
後撰和歌集 262
秋が来れば
野原いっぱいに織り乱れる虫の声の繚乱の衣を
いったい誰が着るのだろう。
註
野もせ(狭):野も狭いほどに多く。野原いっぱい。野原一面。「野面」とも書く。
ブローニュの森 フランス
ウィキメディア・コモンズ パブリック・ドメイン *画像クリックで拡大。