<病 歴>
病院へ初診で行くと「問診表」というのを書き込まなければならない。
いろいろと細かく書き込むのだが、いつも困るのは「病歴」である。
身体が弱くいろんな病気をしてきたので書き込むのに困る。
時として欄が足りなくてどうしようかと思う事がある。
もうひとつ、いつも何を書いていいのかわからなくて「適当」に書いて
出しているものがある。 「既往症」だ。
「既往症ってなんだろう?」といつも思いながら「特にありません」と
書いて出していたのだがこれが大事な項目だったとは・・・。
知らなかった。
先日、病院へ行って「体の腫れ、頭痛、吐き気、腹痛」を訴えた。
医者は「そんな症状は心臓か腎臓が悪いのかも知れない。
どうして近くの医者にすぐに行かなかったのか」と私を叱った。
そして「病歴は?」と言うので「昔、弁膜症した事があります。
腎臓は・・えーっと腎石かな?」
と言ったら「腎石なんか」と言った。
私は???で何も答えなかった。
すると、「今は?」と怒ったように言うので「今もまだ手は腫れています」
と恐る恐る答えると手を見てから「尿検査をしよう」と言った。
その出来事を知り合いの看護婦に言うと真面目な顔で「お医者さん、
大変やったなぁ」と言うものだから「どうして?」と訊いた。
看護婦は「あのね、病歴というのは今の症状がいつから始まって
現在どうなのかという事で、今迄した病気の事を既往症って言うのよ」と
ここで「既往症」が出てきた。
そうしたら今迄の医者は私の問診表を見てきっと驚いた事だろう。
それとも可笑しかっただろうか?
病歴の欄に書き切れないくらい書き込んで、既往症の欄は「特にありません」
なんて・・・。
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