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2013年02月06日
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カテゴリ:展覧会

染五郎さんの復活を日生劇場で観た後、出光美術館へ。
3月24日まで、「中近東文化センター改修記念 オリエントの美術」展を開催。
中近東文化センターへは一度行ってみたかったけど、三鷹からバスに乗らなあかんちょっと不便な場所にある。
それが、34年ぶりに日比谷に出張してくれはった。
中近東文化センターのオリエント・コレクションは、出光佐三さんが集めはったものやったんや。
いつもほどお客さんはいない。
私の好きなもんばっかりで、うっとり、じっくりと楽しんできた。
1.文明の誕生-エジプト文明とメソポタミア文明-。
四大文明以前の先史時代のイランのものから展示が始まる。
一番古いのは、「山羊疾走文鉢」で紀元前5千年紀。
ルリスターン地方出土の「騎馬人物水注」は前1千年紀。
イランの「赤鹿形象土器」の鹿は耳の金のピアスまで残ってる。
「女性土偶」はハート形の顔で、長い髪を後ろにたらしてて、足が太くて愛嬌がある。
エジプトで一番古いのは、前4千年紀ゲルぜー文化期の「人物・船形文三耳壺」。
大きな「木棺蓋」には、青い花びらの睡蓮やイシス女神、ネフティス女神が描かれてる。赤色交差型って説明に書いてあった。色もきれいに残ってる。
「葬送用彩色船模型」には、21体の人物が乗ってて、そのうち12体はこぎ手。
「木棺頭部」は頭にスカラベが描かれ、目と眉はコバルトを入れて藍色に発色させたガラスを象嵌してある。
「シャブティ」は、シリカ分90%以上のファイアンス製の小像。18.6cmもある。
前15世紀の「髪飾」は、金とカーネリアン(紅玉髄)、ガラスでできてて、花文を象嵌してある美しいもの。
「朱鷺のミイラ」はアフリカクロトキやそう。CTスキャンでトキが入っているのが確認された画像も展示されてた。
「シュメル粘土板」は前2037年(ウル第三王朝第4王シュ・シン1年)のもので、シュメール都市ウンマ(Umma)の給与支払いの記録が記されてる。細かい楔形文字で、成人男子には大麦が月に60リットル、女性には40リットル、ビールやパンでの支払いも書かれてるそうや。
分銅は緑泥石(クロライト)製の428g、玄武岩の68g、17.5g、5.6gのものが展示されてた。デザインがかわいくて文鎮に欲しい。
イラン ギーラーン州で出土した「金製高杯」は組紐文が華やか。
イラクのニムルド遺跡で出土した象牙の「飾板」を発掘したのは、イギリスの考古学者マックス・マローワン。彼の奥さんが14歳年上のアガサ・クリスティで、顔の手入れ用の化粧クリームで出土した象牙のクリーニングをして手伝ったそうや。

2.ローマ時代の技術革新-ガラスの美-
私の大好きな、コア技法のガラスがいろいろ。
「香油瓶・オイコノエ形」は、水差し形。
羽根模様の「香油瓶・アンフォリスコス形」は、少し銀化してる。
「金彩鉢」は、ヘレニズム時代のゴールド・サンドイッチ・ガラス。
鋳型で2つのガラス椀を製作して、金の装飾を間に入れて、過熱し一体化してある。口縁にすきまがあるので、その製法がわかるそうや。
「ミッレ・フィオリガラス碗」は、ミルフィオリガラスを貼りつけてある。前1~後1世紀のもので、このころからミルフィオーリがあったんや。
「マーブル装飾瓶」のコバルトブルーが美しい。
「紐装飾吊把手付四連小瓶」は、アイライン用のをクフル顔料を入れていたもの。試験管を4本組み合わせてくねくねしたガラスの取っ手がついてる。東地中海地域、4~5世紀のもの。
「紐装飾二連小瓶」も同じくクフル瓶で、これは銀化がきれい。
「紐装飾把手付瓶」は、3~4世紀シリアのもので、全面オーロラ色に銀化してぴかぴかに輝いてる。
1~2世紀のドイツの「有蓋双把手付壺(骨壺)」も銀化してた。こんな骨壷いいなあ。
「カット装飾碗」は表面が劣化して白濁してるけど、正倉院宝物の白玻璃碗などと同じデザインで、6世紀イランのもの。

3.実用の美-イスラーム美術-
9~10世紀イランの「多彩釉刻線花文鉢」は、唐三彩みたい。
「多彩釉多連皿」は、20個のカップがついたユニークなデザインのオードブル皿。塩、胡椒、オリーブ、ナツメヤシ、ナッツ、ピクルスなどを入れていたらしい。
「黄釉白掻落騎牛人物文鉢」「緑釉白掻落神獣文鉢」も、タレ目でほっぺが赤い顔の表情がなんともいえずかわいい。
ペルシャ語ではゾロアスタ一教徒を意味するガブリ手というそうや。
「色絵騎馬人物文鉢」と「色絵人物文花口瓶」は、ミナイ手。「ミナイ」はペルシャ語でエナメルのこと。
生命の木の両側に馬に乗った人物。木の根元には狼のような動物、まわりには7匹のブーラーク(天馬?) や鳥もいて楽しそう。
「藍釉金彩壺」は、ラジュバルディーナ(ラピスラズリー)手。
「青釉黒彩透彫鳥首水注」は、二重構造になってる。
トルコの16世紀から17世紀の陶器へ。
イズニク陶器にも、時代によって「ミレトス」「アブラハム・キュタヒヤ(Abraham of Kütahya) 」 「ゴールデンホーン」 「ダマスクス」「ロードス」 などの種類があるそうや。
酸化鉄を使う赤い部分は、土を盛り上げてある。
「白釉多彩花文皿」には、カーネーション、バラ、チューリップが豪華に描かれ、金襴手の雰囲気もする。
「白釉多彩花文タイル」も、チューリップとカーネーション。
ミニアチュール(細密画)は展示替えがあって、この時は「花鳥図」「鍛治屋工房図」「スルタン座図」「『王の書』写本ミニアチュール「行軍の図」」やった。
17~18世紀シリアの「象嵌托鉢用容器」は、イスラム神秘主義の修行僧デルヴィーシュが托鉢時に使う大きな木の容器で、象嵌がステキ。
描かれたミニチュア-ルを保護するために漆が塗られてる「人物文漆筆箱」。
「螺鈿装飾湯下駄(1対)」は、ハマムで履く湯下駄。
イランの「天体観測儀(アストロラーベ)」もあった。
いくらでも観ていたいすばらしい展示やった。
いつか中近東文化センターにも行ってみたい。
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最終更新日  2013年03月14日 00時07分49秒
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