山種美術館で8月20日まで開催の「没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―」 。
運よくこの企画展を担当した学芸員さんによるギャラリートークに参加できた。
龍子(リュウシ)は男性。
女癖の悪い父への反発から、自分は人の子でなく龍の子だという意味でつけた雅号だそう。
洋画家を目指していたが28歳で渡米したことがきっかけで日本画に転向。
独学で日本画を学び、頭角を現していく。
床の間ではなく展覧会で目を惹く「会場芸術」と批判されてもそれを逆手にとって大衆に好まれる大きく迫力にある作品を生み出していく。
軍の嘱託画家として中国戦線に行き戦闘機に同乗した体験をもとに描いた「香炉峰」。
大きな画面いっぱいに描かれた機体が半透明で地上の山々が透けてる。
パイロットは自分の顔。
「爆弾散華」は終戦の2日前に自宅が米軍に爆撃されたことから、庭の菜園のかぼちゃ、トマト、ナスが吹き飛ぶ様子が描かれてる。
これが一番印象に残ってる。
「夢」は1950年に中尊寺に安置されている藤原四代のミイラの学術調査が行われた際、現地に取材して描いたそう。
「八ツ橋」のみ撮影が可能だった。
これも終戦の2か月前に発表された作品。
学芸員さんにお話伺えてよかった!
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