カテゴリ:カテゴリ未分類
映画化されたので読んでみた。面白かった。秀一は決して悪い人間ではない。むしろ、家族思いで優しい少年だと思う。愛する家族を守る為、完全犯罪を犯してしまう。いろいろな情報を集め、いろいろな状況を考えて、迷いながらも殺人を実行してしまう。結局、少しのほころびから次の殺人も犯してしまい、最後は自分の命をかけてまで守ろうとしたものも失ってしまう。少年の感情が崩れていくのが痛々しくて、それでも止められない人間の弱さが良く書かれている。私も、人を憎んだ事がある。憎しみからは、何も生まれない。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|