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photo by yuu yuuさん 7月31日の日記 クラブ「紫音」・・・赤と黒のブルース、ブランデーグラス、別れの夜明け。 満席だった。 華が光のキューブを作っていたな。 何度もフロアーを純子さん、明海さんと交差しながら溶け込んでしまった空間。 このままずっと太陽に背を向けて、月を追っていくのかな。 心にいつも穴が開いて、、だから真ん中に密度の薄い度胸を置いて、それでも駄目なら 細い神経を束にしてきたんだ私。 笑いに弾けて、怒りに燃えて、涙で心を洗って・・・そうやってきたんだ私。 たぶん、これからも・・・ 軽薄に踏み込めないと思いつつ、万が一を「黒」に頼んだんだ。 どいつもこいつも保身、傍観、役に立たない支配人。 まるで通気性が良すぎる「口説き」、下品が紫音を駄目にする。 中途半端な連中ほど、ああなんだ! 上原と同じ匂い。 「日本の女に飽きた・・・不自由はさせない・・」 虫唾が走る! D建設、柏崎。 危険人物に私のスイッチが作動する。 どうしてふたりの子の名前を口にしたんだ、あいつ! あの席にいたのは偶然じゃないんだ、きっと。 私は運がいい! 華連さん、更衣室で白い顔をしてうなだれていた。 いつもなら、子どもの待つ部屋にすっとんで帰るのに、、。 だから私は言ったんだ。 「商店街、、利用する価値あるよ!」って肩に手を置いて。 私のアパートから見える花屋さんの二階、「空室あり・・Careful..華連!」 スーパーで買い物をする彼女、はじゃぐ幼女と元気なギャング。 国に残した親。 そんな懸命を欲望の餌食にされてたまるか! 女を嘗めるな! 弱みに付け込む最低最悪。 エプロン姿で家を出る、大きな紙袋、着替え、そして変身、、。 事情・・それぞれの「それ」。 勝手気ままな私が見てきたもの。 戦場なんだ、ここは・・。 夜に埋もれた戦場なんだ。 「子供を巻き込むなよ!」 沈黙の凶器、守りの体制、事を大きくしない「万が一」。 「また、あの公園で遊ぶ?」・・・そう言った設定を増やして行く。 私に出来ること。 そうして、私がもう一人の私でいられる触れ合い。 陶器のような滑らかな素肌、あの控えめが男をそそるんだ。 金を払って他所に行け! 落とすまでの快感を得たいのなら、駆け引き上手な女を選べ! 純子と日暮の絡みの距離を見抜くように、今度あの人が店にきた時・・・ それはきっと空間に埋もれてはくれないのだろう。 ベットを共にした男と女は、漂うんだ。 ふわっと宙を舞うんだ、その後直線の光がチカチカと。 受話器という唇も無く、ただ待つばかりのあの人が好き。 黒のご一行様。 黒岩さんよりチップ20000円+指名料 大穴の小林様。 同じくチップ10000円+指名料 K学院教授。 指名料3000円 浅島様。 指名料3000円 明海さんが落としたグラスの氷が痛い。 突然客。 ヘルプ1000円x3席。 あの人を想って寝よう。 幻を抱きしめて・・・・眠ろう。 続く(次回日曜日夜 「ピンクの封筒」) 美月 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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