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思わぬタイミングで岡山県倉敷市から届いた本。 大切にします(--) 一冊読み終え、次はどれにしようかと心騒ぐ。 昨日は午前中診療のの鍵明け当番で、早朝から緊張! 大きな紫陽花の影や庇の下に早々に行列が! 土曜日から和歌山の親友が遊びに来ていて、仕事から帰宅すると美味しい昼食が! ありがとう、お姉さん もう、家族もオオヨロコビ。 このまま家族になって欲しい~ ほどよい距離間が、今の友情を維持してる ・・・・・・・・・・・・・「しなやかに散れ」 スポット4・・・・・・・・・・ 雨は白いカーテンのように闇を覆いはじめた。 「柴田よう・・・・・」 休憩を終えた先輩のひとりが、僕を呼びとめた。 「奴と仲がいいんだなあ。 知り合いか? 」 曖昧に交わそうとした僕の心臓が、一度ドキン!と大きく鳴った。 「あいつ、社長のコレの・・・・・ナニだ!」 僕の目だけが彼に向った。 彼は小指をひっこめ、まだ何か言いたそうに口ごもっていたが、視線の絡みはすぐに解れた。 「さっ、明日の準備にかかるか」 彼の足跡が遠ざかると、僕はロッカーをあけ、ジーンズに足を突っ込んだ。 「コレのナニ」・・・・・不愉快と納得が絡みあう中、裕介が待つグランドに走った。 「自転車を積んで国道で下ろして貰えば助かるけど」 裕介はタバコを消して運転席の窓を開け、顎をしゃくりあげた。 「そんな言い方しねえで、一度乗ってみたかったって言えよ!」 「べ、別に!」 (自分の事をわかったように言われたくないよ) 雨は容赦なく裕介の顔を叩く。 「もうチャリは積んだぞ。 どうせ明日はオフだろ? 乗れよ!」 出逢って半年。 裕介とのコントラストや、経緯を探る雑音を、高いシートから見下ろす。 「このまま突っ走るか?」 「ど、どこへ?」 剃り上げた眉の下で、ほんの一瞬やわらかな光が放った。 トラックは雨のグランドを一周した後、遠くに霞む灯かりを背にウインカーを点滅させた。 裕介は大きな手でハンドルを握りかえし、ゆっくりアクセルを踏んだ。 フロントガラスに水の輪が張り付き、しなやかに落ちていく。 無数の雨の叫びが、扇を描くワイパーに挑む様を、僕はじっと見つめていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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