イランは甘い


もうこれは、下品です。
トルコも同様ですがネ。
うッへェーッ!なにッこれーッ!ってなもんですネ。まことに。

何がってネ。高速使って行ったでしょ。クムへ。
クムは、日本では、クムとかコムとか言う人がいますが、本当はゴームなんですヨ。スペルは、GHOMですからね。

まッ、それはいいのです。どちらでもネ。
この街、あぁ、そうそう、またまた話がそれますが、いいですよネ。急いでないでしょ?
イラン人にクムは「街じゃないでしょ、村でしょ」と言ったら、「村!?!」って言ってひっくり返っていましたです。ハイ。

この街ということにしておきましょう。そのクム、何にもないところなんです。
純金のドームを持つモスク以外は。
塩湖に近いこともあって周りの砂漠も塩分が強いのか、この街は緑も少なく茶色一色と言っても良いほど殺風景なところなんです。
街の入り口に、観覧車とちょっとした遊園地みたいなのがあるのがご愛嬌なんですがネ。

しかし、この殺風景な街は、言わずと知れたシルク絨毯の産地です。色とりどりの美しいシルク糸で織られた華麗なペルシャシルク絨毯のネ。
日本のような四季折々に綺麗な自然や花が楽しめる国においては、わびさび文化と水墨画がもてはやされ、イランのように土漠の世界では、泉にこんこんと水か湧き出し、草花が咲き乱れ、動物が群れ遊ぶ美しい永遠の楽園が求められるんでしょうネェ。

と言うことで、綺麗なシルク絨毯の花が咲いています。
またまたですが、イランに行かれた際にはくれぐれも「綺麗」と言う言葉は慎んで下さい。
絨毯を高く売りつけられるから。ではありません。

「キレイ」というのはペルシャ語で「男性器」を意味するようです。日本人の女性がシルク絨毯を見て「ワーッ、綺麗」なんて目を輝かせていると、男ども「クスクス」笑っておりますから。お気をつけ下さい。

えーと、今日の話はっと、甘いでしたよネ。
そう、「スイーツ」と言うのですから甘いんです。でもネ、限度があってしかるべきと思いませんか?
クムのお菓子ですヨ。

円盤状なんです。その妖怪は。
クッキーと言うほど柔らかくもバター風味もありません。原料は小麦粉とビスタッチオに大量の砂糖、更には若干の湿り気とベタベタ感のために蜂蜜といったところでしょうか。
ふんわり感はいりませんので、重曹の類はご遠慮下さい。あくまでもペッタリとお願いします。

こいつは甘い。尋常な甘さではない。
こいつを勧める勧める。断ろうが何しょうが。

あまり食べないと遠慮していると思うのか、帰りがけにドッサリとお土産として持って帰るはめになります。

何とかなりませんか。
一度だけ日本に持って帰ったことがあります。重たい目をしてネ。
皆さん召し上がられました。一口だけ。




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