薔薇のように美しくて恐ろしい
先日、ラフトレから買ったPatrick Duffの新譜「Another Word For Rose」が届きました。本当はレコードが欲しかったけど、送料込みだと死にそうな値段になるのでCDにした(それでも高い)。ピックが入ってたのでちょっと嬉しい。Patrick Duffに関しては、最初のころのソロはすごく聴いてたし好きだったんです。もちろん、StrangeloveはSuedeつながりの関係でちょっと聴いてて、「Love and Other Demons」も持ってます。ただ、Patrickソロの方が断然好き。その後、音楽をあまり聴かなくなって彼の後を追うこともやめてしまっていましたが、やたらfacebookで目にするようになってから再チェックし始め、Alex LeeとStrangeloveの「All Because of You」のカヴァーやってるyoutubeとか見たり(それにしてもPatrickはホントにAlexが好きですな)、インタビューとかも見て、新譜への期待を徐々に高めていってたところでした。そして今回の「Another Word For Rose」。ネットでさんざん聴いていましたが、やはりフィジカルなものを手にするとテンションが上がります。私はもう一曲目の「Water」で持ってかれたクチです。Patrickってこんなにいい声だったっけ(失礼)?と思うほど、サビの「Water...」の連続でもう骨抜きでした。インストアでも披露していた「Once」もいい。「why did i decide to pay the price of human sacrifice」というフレーズがすごく刺さる。「Butterfly」も好きな一曲です。youtubeで聞き流していたときに、いちばん記憶に残ったのが「you always change your mind, my butterfly」という歌詞でした。全体を通して浮遊感があり、やわらかい光に包まれているようで、その実、影とは切っても切り離せない。タイトルにも出てくるけれど、サウンドは薔薇のように美しいのに、鋭い棘と枯れ行くときの凄絶な迫力も秘めてる。ような。綺麗なだけじゃないのが魅力。うまく言えないんですが、彼の詞の世界ってブレ兄さんに何となく通じるところがありそうな気がするんですよね。愛はテーマとして出てくるんだけど、ふつうの愛じゃない。絶対に満たされてない愛。そして、心のどこかに穴が空いているような人たち。まあ、兄さんは死んでもキム・カーダシアンなんて詞の中で書いたりしないと思うけど(笑)。でも、二人に共通しているのは、すごく優雅で文学的に人間の深層心理を描くところ、なのかなと私は思ってます。美しいストリングスのアレンジを手掛けているDrew Morganという人は、Massive AttackのNeil Davidgともお仕事している人だそうで。そして、何曲かPatrickと曲を書いているギタリストのWoody Taylor(めっちゃ若そう)もブリストル出身なのかな?ブリストルつながりって濃いのかなと思ったりしました。Waterのアコギヴァージョン。隣にいるのがWoody Taylorみたいラフトレのインストア。キャスケットが超可愛い。Patrickはお帽子かぶると超かわ(以下略Patrickの自伝も欲しいんですが、ちょっと高くて尻込み中。そのうち買うけど。今年の締めがPatrickというのもなかなか良いものだなと思いました。