彼がここまですごいと思ってなかった
届くまで1ヶ月ほどかかりましたが、やっとこれを手に入れることができました。National Theatreで上演されていた「THE LEHMAN TRILOGY」のサウンドトラックです。そもそもこれを知った時点ですでに上演は終了していましたし、いまは観る手段がありません。トレーラーくらいしかない…。でも、なぜこれを手に入れたかったかというと、画像の一番下に名前が載っているとおり、Nick Powellが作曲を手掛けているからです。Strangeloveの後期にキーボードとして在籍してた、あのNickですよ。Patrcikの自伝で「ドラッグも酒もやる享楽的な奴」と言われてた、あのNickですよ。Patrickにボトル投げつけられた、あのNickですよ(くどいそんな彼は、Strangeloveの解散後はサポートキーボーディストをやったり、少しずつ劇伴を手掛けたりしていて、その中でも群を抜いて素晴らしい仕事となったのが、このサウンドトラックなんです。ミュージカル自体もトニー賞総なめにしてたりしますが、このサウンドトラックはローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞にもノミネートされ、アウター・クリティクス・サークル賞を見事受賞しています。…てか、わたしは当時そんなことも知らず…ああ、Nickの晴れ姿を拝みたかった…このサウンドトラックはピアノ一本で構成されています。Nickがインタビューで「めちゃくちゃ怖かった」と言っていますが、そりゃあそうだろと思います。だってNational Theatreで上演されて、しかもSam Mendesが監督だし、失敗できないじゃん。冒頭からもうため息の連続。クラシックのような美しい導入から、躍動と不穏さの揺らめく中盤、そして静寂のエピローグへと向かう後半。何回リピートしても聴いていられます。私は1曲目の「Act 1 Three Brothers, Rozlinkes Mit Mandlen」で完全に心を持って行かれたのですが、Nickのインタビューを見てみると、これは「Raisins with Almonds」という民謡なのだと。原曲を聞いてみたところ、イントロはNickがアレンジして付け加えたのかな?このせいでさらにドラマチックになっていて、一気に引き込まれてしまいました。わずか1分たらずのこの導入で魅了されるのですから、もうNickの仕事は大成功と言っていいはず。笑「Tightrople Walker」の優雅さもたまりません。まさに流れるようなメロディに浸り、その後の「The Card Player」の踊るようなピアノで「ああ…Nick…天才…」とにやける私はただの変態です。数少ないNickが出てくる映像です。カッコ良く年取りましたね。ちなみに、わたしはBandcampでDLできるNickの作品全部買いました。他のサウンドトラックもめちゃくちゃ良いです。夜じーっと聴くのが最高です。そして彼の最新の仕事は、自然史博物館で開催されている「Our Story」の音楽なんだとか!しかも、参加アーティストにちゃんとAlex Leeの名前がある。そうかやっぱりそうだよね…(喜