good times gonna come...

2024/02/18(日)20:32

今さらですが、当時はこれがゆめのつづきだった

音楽(1190)

いったいいつの話だよ、というところですが、約19年前のお話です。なので、楽天のアフィリエイトにも取り扱いがありません。 Suedeの活動停止宣言で抜け殻のようになっていた私をよみがえらせてくれた、ブレとバニのリユニオン。 そうです、商業的に大失敗と言われたThe Tearsです。 彼らが2005年にリリースした唯一のアルバム作品「Here Come The Tears」を、昨年からのSuede熱リヴァイヴァルに伴い、また聴いています。 このアルバム、売れませんでしたけれど。 でも、私はけっこう当時から好きでした。Suedeの毒っ気もエログロも背徳感もありませんでしたが(それが売れなかった理由でしょうね…)、ポップに振れたブレバニのコンビが、個人的にははまったのです。 先行シングルRefugeesの、これぞブレット節の歌いまわし。Loversの歪んだギターは、バーニーの真骨頂。それを彩る、時に装飾過多ぎみなストリングス。AutographにImperfectionの余りあるキャッチーさ、かつてのSuedeの不穏さを少しにじませるBrave New Centturyのイントロ。Beautiful Painのワウワウいうギター。それらのどれもが、私の心を惹きつけるには十分すぎました。とりわけ、バーニーのギターが唸っているところがたまりませんでした。 収録されている曲たちは、表面だけなぞれば、僕ときみのラヴソング。だけれど、Co-Starでは「一緒なら世界が微笑んでくれる、一緒ならしっくりくるんだ」とつづられ、Ghost of Youでは、別れた存在を自分の中から消し去ろうとしても、ふと現われる痕跡に苦悩するさまが描かれています。ある意味、ブレとバニの関係性に似ているような気がしました。 つまりは、2人の盛大なる仲直り劇がてんこ盛りの一作なのかなと。 リユニオンを決めた直後の、テンションMAXの状態で突っ走ってできた一枚だと思いました。 私はそれでもこのアルバムが好きですよ。サマソニで見た彼らを忘れることができません。 当時は、まさかこの2人がまた一緒に音楽をやるとは…と、驚きばかりでした。 結果として成功しませんでしたが、このバンドのおかげで2人の関係は劇的に改善し、Suede旧作の解説を2人でやってたり、バニがリマスターに全面参加したりと、昔だったら信じられないことがふつうに起きています。Youtubeで見まくりましたよ、2人のインタビュー。 このバンドがあってこその、今のSuedeの快進撃があるのだと思います。

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