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テーマ:最近観た映画。(40387)
カテゴリ:映画
ポール・メスカル&ペドロ・パスカル(語呂が良い)の勇姿を拝むために「グラディエーター2 英雄を呼ぶ声」を観てきました。 マルクス・アウレリウスと聞くとひれ伏したくなる私は古代ローマ狂なもので、前作のワクワク感をそのまま背負って映画館へ赴いたわけです。 前作のマキシマスもカッコ良かったけど、今回のルシアスは「超」カッコ良い!! ポール・メスカルが演じているというだけですでに私の中では5つ星ですが、彼がヒーローを演じるなんて、もうたまりません。あの筋肉!あのアクション!あの翳のある眼差し!アフターサンとか異人たちで見せたあの繊細さがありながらも、ムキムキマッチョでカリスマティックなルシアス、最初から最後まで見惚れっぱなしでした。マキシマスと同様、奴隷に落とされ、そこから這い上がる姿と仲間のグラディエーターたちを統率する風格には、もう参りますよ。 ストーリーは前作の展開をほぼ踏襲した感じです。将軍アカシウスが指揮するローマ軍に妻を殺されたルシアス(当時はハンノという名前)は、ローマ軍の捕虜となり、奴隷商人マクリヌスに買われ、アカシウスへの復讐心を胸にグラディエーターの道へ…というところから始まります。 前作の主人公・マキシマスが、マルクス・アウレリウスの娘で元恋人のルッシラとの間に密かにもうけていた息子が、彼です。ルッシラは前作の後、コモドゥスの姉ということで本来なら処罰されるところでしたが、将軍アカシウスの妻となり、安らぎの日々を送っていました。しかし、闘技場で見たグラディエーターが、命を救うためにローマの外に送り出した我が子・ルシアスだとすぐにわかった彼女は、堕落した皇帝ツインズ:ゲタ&カラカラに我慢ならなくなった夫アカシウスと共に、彼らを追い落とそうとするのですが… ペドロ・パスカル演じるアカシウスも「ザ・漢!」という感じで素敵でした。私はこういうローマ軍人が大好きなのですが、たいていの場合こういう真っ直ぐな人はローマのために散るってわかります。そうだよね、そうですよね…という思いで見てました。でも、将軍が先頭切って敵陣に斬り込んじゃダメです(笑)。強いからいいですけど。ルシウスの前に膝をついての最期は…もう…涙。 デンゼル・ワシントンのマクリヌスっていったい何者なの?と公開前から思っていたんですが、こういう使い方なのか!と驚きました。アフリカ出身の皇帝・マクリヌスは実在しますが、これは彼がモデルですよね?あまりにもうまく行き過ぎな感じがしましたが、混乱期のローマだったらこういう話もあり得そう。 白塗り皇帝ツインズのゲタ&カラカラ(史上最悪のローマ皇帝って言われてるひと)が、男も女もサルもはべらせ、頽廃とアホの極みを尽くした感じが非常に良かったです(笑)。前作のコモドゥスも白かったけど、今回のツインズはさらに白いし化粧も激しいし、コモドゥスみたいな絶望感とか全然なくて、どうなっても何にも思わない存在なのが、かえって妙な安心感(絶対最後はやられるだろっていう)を醸し出してくれました。 ルッシラ様が変わらずお美しいのはため息モノ。立ち位置としては全然好きじゃありませんが(苦笑)、あの凛とした佇まいは見てるだけなら良い。彼女も可哀そうな人生だと思いますが、中途半端に国を引っ掻き回したわけですから、ああいう最期は仕方ない。ていうかルシアスがあっさりと「母上…」モードになってるのだけは不思議でしたが。いいけど。 ラストは大団円的な感じになりますが、私は基本的に悲しく終わりたくないので、「ルシアス!万歳!」で良かったと思いました。この世界でのローマは、この後どうなったんでしょうね。 余談ですが、この作品のプレミアでアンドリュー・スコットと再会したポールが、彼にがばっと抱きついてキャッキャしてるのが可愛かったです。ルシアス演じてた人とは思えない感じで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.24 15:19:36
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