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テーマ:洋楽(3561)
カテゴリ:音楽
![]() Suede @ Royal Festival Hallの前日談です。 ライヴが行われたのは9月14日で、私は前日13日の深夜にようやくホテルに辿り着きました。 驚くほど時差ボケがなかったこともあり、しっかり寝てちゃんと目覚めた私は、かねてから立てていた行動計画の通り、ウェストミンスター寺院やビッグベンを散策した後、ヴィクトリア&アルバート博物館に行き、思い出のロイヤル・アルバート・ホールをもう一度訪れた後、ラフトレード・ウエストに行こうと思ってノッティングヒル・ゲート駅に降り立ったのです。 いまは便利なものですね。スマホのナビを見てればだいたいどこへでも行ける。 私も今回の旅ではとても助けられました。そしてこの時も、ナビを見ながらポートベロー付近を歩いていたのです。 日曜のお昼少し前ということもあり、だんだんとにぎやかになって来た通りをずんずん歩いていくと、向こうから頭ひとつ背の高い男性が歩いてくるのが見えました。 いやーロンドンはやっぱりイケメンと美女がいるわ~かっこいいなあと思っていた私ですが、彼が近づいてくるにつれ、ふと疑念が沸き起こります。 ん? なんかあの人、ブレ兄さんに似てるよね? まあね、ロンドンだからイケメンなんていっぱいいるでしょ、それに兄さんがこんなとこ歩いてるわけないじゃん。 …いや。 あれは、兄さんかもしれない。っていうかたぶん兄さん…なの…? いやいや、でもやっぱり違うよ、こんなとこにいるわけ(以下略 と思っているうちに私たちはすれ違ったのですが、そこで確信を持ちました。 やっぱり兄さんだよ!!! 私は数秒間立ち尽くして彼の背中を見送った後、思い切って追いかけ、やたらスタイリッシュなジャケットの後ろ姿に声をかけたのです。 「あの、もしかして、ブレット・アンダーソンさんですか?」 「ああ、そうだよ」 ほ ん も の だ ! ! ! ! しかも隣には奥さまが! 「ぼくの妻だよ」とあっさり紹介してくれた兄さん。奥さまもニコニコしながら「初めまして!」と握手してくれました。 「わ、わ、私、日本から、今日のスウェードのライヴを観に来たんです(ほんとにこんな感じでどもった)」 「ええ!本当に!?」 兄さんも奥さまもびっくりしたような顔をして。 奥さまは「遠くから来てくれたんだね」と私の肩をなでなでしてくれました。やさしい、やさしすぎる。 私はもう感激で言葉がありません。ただただ胸を抑え、「もう胸いっぱいで何も言えない…」と呟いたところで、兄さんがニコッとして、「名前何て言うの?」と聞いてきました。 私が「xiao(ここは本名です)です」と答えると、兄さん、ちょっと真面目な顔になって、 「xiao、日本からわざわざ来てくれてありがとう」 といって、私の目をじっと見て、しっかりと握手をしてくれたのです。 目が超キレイ…(語彙力消滅 「今夜会場で会おうね!」と言って、兄さんと奥さまは私に手を振ってくれました。 しかも兄さん、投げキッス付き…! 投げキッスを ブレット・アンダーソンに もらった !!!!! その後の私は、ラフトレに辿り着いてもまったく上の空でした。手も足もがくがく震えてるし、なんだか鼻水は垂れてくるし、なのに顔は半分にやけてるし、どう見ても挙動不審のアジア人でした。 そしてSister RayもReckless RecordsもHMVもふわふわとした気分で通り抜けただけで、宿に戻ったのです。 その夜のRoyal Festival Hall。 The Asphalt Worldを朗々と歌い上げる兄さんを見て、「私、あの人と今日喋って握手して投げキッスもらったんだ…!」と何とも言えない感動で胸がいっぱいでした。 あ、もちろん、「あのカッコいい投げキッスした人とこのびっちょびちょシャツの人が同一人物(笑)」という内心のツッコミも忘れてはいませんでしたが(笑 東京の街を歩いてたって、ひろじ(エレカシのです)に会えたりすることってまずないと思います。 だから、ロンドンを歩いていて、ブレット・アンダーソンに遭遇できた私、とんでもないラッキーにぶち当たったのですね。 もう今年の運は本当に使い果たしました。何回これ言ったかな、今年。 今年はね、もう本当に、終わりでいいですよ。 兄さんありがとう、これは一生の思い出です。 一度目のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール。 二度目のロンドン、ロイヤル・フェスティバル・ホール。 どうやっても忘れることなんてできません。ありがとう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.09.18 20:20:38
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