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2026.03.01
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テーマ:洋楽(3616)
カテゴリ:音楽


Patrick Duff自伝の続き。

この頃、AlexとJoeはJulian Copeのアルバムをよく聴いていました。そして、そのプロデューサーであるPaul Corkettにアプローチしようということになったのです。
この選択は、結果として大正解でした。Paulは、レコード会社も、Alexも納得するプロデューサーだったのです。何といっても、あの頑固でこだわりの強いAlexという関門を突破しないとダメですからね…苦笑

そしてバンドはサリー州のJacobs Studioというところで1stアルバムのレコーディングをすることになりました。スミスもレコーディングしたという場所です。
Paulは穏やかな人物だったようですが、Patrickによる描写がなかなか面白い。

「もう一回バスドラを頼む。ジョン、ありがとう」
「もう一回バスドラを」
「もう一回。ジョン、ありがとう」
「もう一回だね。ありがとう」
「もう一回だ、ジョン」

……こりゃあ大変だ。笑
その一方、初めて自分たちだけでブリストルから離れた場所にやってきて、メンバーはテンションが上がっています。Joeは大量のキノコを持ってくるし、Jazzは勝手にロスに電話しまくって(たぶん彼女のとこ)、Alexに「電話代どうすんだ」と冷静に突っ込まれる。
その上、PatrickとJoeとJohnはドラッグを決めまくり、Alexの夜型生活には拍車がかかり(夕方近くにならないと、呻き声しか出なかったらしい。かわいい)、Jazzはお母さんが持たせてくれたマシュマロ入りホットチョコをすする(ハコに「Julian」と名前入りだったらしい。かわいい)。好き勝手しまくりだな!

ある日、PaulとPatrickは、スタジオに5台の黒いジープがやって来るのを目撃します。このスタジオは2棟あったらしく、もう片方の棟に誰が来たのかと思ったら…なんと、the Cureだと。全英男子の憧れである(たぶん)ロバスミを拝みたくて、彼らはこっそり建物のそばに隠れたのですが、そこがバラの茂みだったから大変。泥んこだし痛いし、けどなんだか笑ってしまいながら、二人は「Cureがすぐ隣にいるぞ!」と子どものようにはしゃいでいました。
そんなPaulは、後年、Cureのプロデューサーとなります。すごいよね、こんなことってあるのね。

さて、そんなスタジオでのある夜、Patrickはフクロウの声を耳にします。それはまるで彼に話しかけているようで、彼は「フクロウ語」で返事をしたそうです。どうも、彼は「フクロウ語」が得意だったらしいんです。…うーん、謎。
まあ、そんな不思議な会話をしているうちに、彼は、彼を苛む恐怖やパラノイアが鎮まっていくのを感じていたようです。そして、いつか平和を知ることになると感じたらしい…。やっぱり、彼は常人じゃないですね。
フクロウとの会話について、Patrickはメンバーに報告しました。まあ、ふつうの人だったら彼をキ〇ガイ扱いするんでしょうが、そこはStrangelove。みんな「へえそりゃクールだな」とか、「マジかよ」とか「そういうことってあるよね、俺もあった」とか、Patrickをふつうに扱う。それが、Strangeloveの世界観でした。

ついに、Patrickがロバスミに遭遇する日が来ました。ある日の午後、Cureのメンバーがキッチンでビリヤードをしていたのです。そこにやって来たPatrickですが、結局何も言えないままミューズリーをかきこんでその場を去ります。
一方、マネージャーのCernが、バンドの面々が際限なく飲み過ぎるせいでアルコールの供給をストップしてしまっていました(予算が爆発したと。笑)。当然、Patrickはアルコールに飢えて、ふらふらとキッチンにやって来たところ、赤ワインのボトルが放置してあるのを発見。これ幸いと一気飲みするのですが…実は、それはロバスミのワインでした。やらかしたな!

結局、メンバーの誰も話しかけることができないまま、Cureはスタジオを去っていきました。後になって、「なんであいつら俺らに話しかけてこなかったんだ?」とロバスミが言っていたことを知り、Patrickは激しく後悔するばかりだったそうです。でもわかるよその気持ち…好きすぎると、なんも言えないよね!





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Last updated  2026.03.01 14:49:03
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