カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
30年前の12月25日、
世界中を笑いと涙で沸かせた喜劇の王様チャールズ・チャップリンが逝きました。 時折りしも、「放浪紳士チャーリー」というチャップリンのドキュメンタリー映画がロードショー上映中で、 映画館のアナウンスでチャップリンの訃報が流れたとき、 お客さんたち(大半が男性だったような‥‥)は、すすり泣いていました。 中には「もっと生きて、私たちを笑わせてほしかった‥‥!」と、おいおい泣き崩れる初老の男性の姿も‥‥ その様子をテレビのニュースで見ていたモイラも、 大のチャップリンファンの両親と共に泣きました。 この喜劇王の偉大さは、今更モイラごときが書くまでもないでしょう。 バスター・キートン、ハロルド・ロイド、ローレル&ハーディ、アボット&コステロ、マルクス兄弟‥‥ コメディのスターは数多いですが、 チャップリンは、まさに不世出の喜劇王。 今夜は、そんな彼の短篇秀作をとりあげますね! 汽車の無賃乗車で田舎へやってきたルンペン。 妻を伴ってバカンスにやってきたブルジョアの男が、このルンペンと瓜二つ。 ところがこのブルジョア亭主、大の酒好きで、 酒が原因で恥ずかしい失敗をし、妻に愛想をつかされ、寝室を別にされる有様。 顔がそっくりだったばかりに、気ままで暢気なルンペンが、 ブルジョア亭主に間違えられ、別に仲間入りしたくもなかったブルジョア社会の滑稽さ、頽廃ぶりを、垣間見てしまうことに‥‥ この作品でチャップリンは、ブルジョアを槍玉にあげています。 権力者や社会的地位のある者たちを痛烈に批判するのは、風刺の王道ではありますが、 かなり皮肉をきかせていますね。 ブルジョアの酒飲みぼんくら亭主が、妻から「寝室を別にします」という手紙を受け取った時のシーンは、 もう観客席で、「やられたあ~!!」と叫びたくなりましたね。(ネタバレするからこれ以上は書きません) このシーン観ただけでも、「恐るべし、チャップリン!」と痛感しますよ。 お腹をかかえて笑ったのが、チャップリン扮するルンペンが、 金属製の甲冑を着たブルジョア亭主にパンチを食らわせるシーン。 名画座の館内はもう爆笑の渦でした。 それにしても、共演のエドナ・パーヴィアンスという女優さん、 今の基準からすると、結構太めですよね。 あの頃は太めというか、グラマラスな女性が美人の筆頭だったんでしょうかね‥‥ かわいい紫芋です! 種子島ゴールド プチ5kg お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 26, 2007 12:06:09 AM
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