★モイラの名画座★

2020/10/26(月)11:49

偉大なる「迷優」★丹波哲郎

永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち(38)

映画界には不思議な俳優さんがいますよね。 決して演技がうまいわけではないのに、大作映画で主役、もしくは準主役の座についたり、 それで調子こいて(?)、自分で映画作ったり‥‥ その典型みたいな俳優さんが、この人でしょう。 丹波哲郎の好きなヤツ嫌いなヤツ モイラの亡き母は丹波氏のことを、「押し出しがいいだけの大根」と酷評していました。 なるほど、あの独特の台詞まわしと、ちょっとばかり大げさな演技を見れば、 そう思えるふしもありますが、 その丹波氏のフィルモグラフィを見てみると、いやすごい‥‥ いくつもの日本映画の大作名作、ハリウッド作品にも主役、準主役級で出演しているのですから。 たとえば‥‥ 「豚と軍艦」(今村昌平監督作品。コミカルなヤクザの親分役) 「切腹」(仲代サンとチャンチャンバラバラのあげくに、チョンマゲ斬られる重要な役) 「007は二度死ぬ」(ショーン・コネリーと共演!) 「戦争と人間」(ロマンポルノ路線に切り替える寸前の日活の大作社会派映画) 「山口組三代目」(二代目組長役) 「日本沈没」(森谷司郎監督版 いつも葉巻くわえた、ちょっとギャングみたいな総理大臣役) 「砂の器」(丹波氏主演作品で、モイラがいっちばん好きな映画です!) 「新幹線大爆破」(丹波氏にしてはちょいと端役?) 「事件」(これは主役といっていいのかな?) 「二百三高地」(児玉源太郎役) ‥‥と、まあ挙げていけばキリがないほどです。 これほどのフィルモグラフィを持つ俳優さんを、果たして「大根」と言えるでしょうか? しかし丹波氏は、かなりトンデモない映画にも主役級で出演しています。 ​ポルノ時代劇 忘八武士道 【DVD】​ 丹波氏は「明日死能」という人をバカにしたような名前の浪人役。 「ポルノ時代劇」というサブタイトルで、胡散臭さが漂ってきますが、 結構痛快なお話です。バカバカしいストーリー展開なんですけどね。なんか嫌いになれない映画です。 ​【中古】ノストラダムスの大予言​ ぶっとび度、トンデモ度200パーセントのすごい映画です。 超大作にB、C級映画にと大活躍だった丹波哲郎氏ですが、 か~なりユニークなキャラクターだったそうですね。 そのきわめつけが、「人間革命」の試写か何かで、創価学会に招かれた時、 講壇にあがるなり、合掌して「南無阿弥陀仏」と言ってしまい、 集まった学会の人たちをかたまらせたとか。 そんなキャラの賜物なんでしょうね。 このものすごい作品も。 大霊界 大霊界2 にほんブログ村

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