カテゴリ:名作と言われているけど嫌いな映画
この'81年のATGの作品、実に見応えがあり、
人間描写がことに秀逸。 公開当時は好きだったのですが‥‥ 今は正直、好きになれません。 立松和平原作、根岸吉太郎監督の「遠雷」です。 遠雷 ≪HDニューマスター版≫ [ 永島敏行 ] 都市化の波が押し寄せている栃木県宇都宮市郊外。 農家は将来性のない農業に見切りをつけ、次々と土地を売却する中、 満夫(永島敏行)は、わずかな土地でトマト栽培に余念がない。 そんな時、彼に見合いの話が来て‥‥ 父親は家を出て飲み屋の女(藤田弓子)と同棲、 兄貴は農家を継ぐ気がさらさらなく、都会でサラリーマン生活。 そんな中、次男の満夫だけが、ひたすら品質のよいトマト作りに励む‥‥ たとえ、トマトが害虫で全滅してしまっても、くじけずに‥‥ その姿は美しいものがありました。 しかし、田舎の負の側面‥‥薄汚い選挙戦、乱脈な男女関係、 そういったものが、結構前面に押し出されているのが、気に入りません。 特にムカついたのが、見合い相手のあや子(石田えり)という女。 いかにも田舎成金の親に甘やかされて育った、田舎でしか通用しない 知性のかけらもなさそうなバカ娘‥‥ 見合いしたその晩に、満夫にモーテルに誘われてもまんざら嫌とも思わず、 おまけに彼に吐いた台詞がすごい。 「最初に言っておくけどさ、あたし、男はあんたで5人めよ」 まあ田舎というのは、案外性的な面でルーズで、 モイラの近隣にもこの手の女は結構いるようですが、 だからなおさら、このシーンを見るとうんざりしちゃうんですよね。 満夫の友人・広次(ジョニー大倉)も、農村によくいる無知な青年(名演でした!) なんだかこの映画観ていると、自分んちの近隣の悪いところばかりを見ているみたいで、 正直うんざりします。 今、安納芋の収穫時期で、モイラは毎日畑に出ては、芋の収穫作業に余念がありません。 農作業というのは、まったく知らない人にはとても健康的に目に映るようですが、 (事実、そういう側面もありますけどね) ものすごい汚れ作業&肉体労働の上、毒虫や毒蛇との闘いです。 モイラは何度、畑で虻に刺され、まむしに襲われかけたか‥‥ その農作業を終えて、くたくたになって帰宅したあと、 農作業のシーンのある映画なんて、あまり観たくないもんです。 あ、最後にひとつ宣伝。 こちらが、モイラの安納芋&紫芋の販売サイトです♪ ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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